
内田さんへの返信ですが、字数の関係でヒメクグの下につけられないので独立させます。
写真はカワラスガナです。郷公園内やビオトープ水田にはたくさんあります。
>カヤツリグサの仲間はおもしろいなと思いながらも、分類の難しさから尻込みしてしまい、ついつい見て見ぬふりをしてしまいます。
私も避けていましたが、最近はカヤツリグサの仲間はそんなに怖くないかなと思っています。最近まで郷公園におられた渡辺 也恭さんに少し教えていただいてまじめに見るようになっての感想です。
カヤツリグサ属(広義)は日本には40数種しかありません。まず身近なところを押さえておくことです。例えば、長田武正『検索入門 野草図鑑 ③』保育社です。この本には以下のカヤツリグサの仲間が載っています。ルーペとピンセット(私はいつでもウエストバックから取り出せるようにしています)があれば、以下の特徴ですぐに2別できます。あとは絵合わせでOKです。
柱頭3、果実3稜形
タマガヤツリ、クグガヤツリ、ウシクグ、ハマスゲ、コアゼガヤツリ、ヒメガヤツリ、チャガヤツリ、カヤツリグサ、コゴメカヤツリ、オニガヤツリ
柱頭2、果実平たい(レンズ)
ミズガヤツリ、アオガヤツリ、アゼガヤツリ、イガガヤツリ、カワラスガナ
もう少し識別点をあげると
クグガヤツリ
アオガヤツリににる
ウシクグ
小穂の色が最も濃い
ハマスゲ
全草、特に塊茎に芳香。白い柱頭がりん片から伸びだす。
コアゼガヤツリ
湿地のものは長い地下茎がのび茎はばらばらに立つ。
ヒメガヤツリ
地下茎はなく細い根は紫色を帯びる。
オニガヤツリ
小穂をつける軸にかたい毛
上記以外の種は保育社の原色図鑑を見てください。雑種もあってやっかいですか、無視しましょう。不運な私は、今シーズン最初に出会ったカヤツリグサが雑種で、渡辺さんのお世話になりました。
スゲの仲間はよい図鑑が出ましたので紹介します。
星野卓二ら『岡山県カヤツリグサ科植物図譜(Ⅰ) 岡山県スゲ属植物図譜』山陽新聞社 です。来春が楽しみです。また、福島県のものですが斎藤慧『歴春ふくしま文庫17 スゲ類の世界 -福島県に自生するスゲ類-』もなかなか参考になります。
>『神奈川県植物誌』は、私は持っていませんが、優れた本ですね。に匹敵するような兵庫県の植物誌はあるのでしょうか?
兵庫では現在、準備中です。目録が毎年作られている段階です。
at: 2002/10/17(Thu)