円山川水系中下流域のヤナギ


  
ヤナギは難しい。葉を見てもさっぱりわからない。
 円山川のヤナギには悪い思い出がある。10年以上前のことだ。ヤナギ
を勉強しようと思って、いろいろな図鑑を読んで検索表を作ってみた。そ
の検索表を試すべく川へ出かけた。出石川である。忘れもしない出石中学
校の横だ。
 
 検索表では、雄しべや雌しべが決め手である。もうこれしかないほどの
決定的な部分である。この雄しべや雌しべが観察できるのは、1年間で長
くても2週間もない。その絶好のチャンスに満を持して出かけたのである。
検索表には雄しべの数が何本とか、赤く染まるとか、詳しく書かれている。
 
ルーペで見れば一目瞭然の予定であった。しかし、やはり現実は厳しい。
最初に見た花は私の検索表にない特徴を持っていた。雄しべの数が、図鑑
の記載と全く異なっていたのである。これは新種だと思うほど私は根性を
持っていない。きっちりとあきらめた。
 
 このヤナギが、雑種であることを知ったのは数年後である。しかもこの
ヤナギが円山川中下流域では最も多いらしい。私は敗れるべくして破れた
のであった。円山川沿いをドライブしていると風を受けてヤナギの葉が翻
ってキラキラ光っているのをよく見るが、この光加減がこの雑種の特徴で
ある。
 
 円山川の中下流域では、次のようなヤナギが確認されている。アカメヤ
ナギ(マルバヤナギ)、イヌコリヤナギ、オオタチヤナギ、オノエヤナギ、
カワヤナギ、コゴメヤナギ、コリヤナギ、ジャヤナギ、タチヤナギ、ネコ
ヤナギ、ヨシノヤナギ、キヌヤナギの12種だ。それと雑種が知られてい
る。雑種の片親は確かオオタチヤナギと聞いたが、詳しいことは知らない。
 
 最近ようやく上記の半分くらいはわかるようになってきた。

 さて、写真だが、出石川のカモが密集する場所である。ヤナギの花の雄
しべで全体が黄色く見えている。

at: 2002/03/31(Sun)

目次