豊岡の淡水魚1.汽水域の魚類・後編(底生魚)

前編の遊泳魚に続き、後編では底で生活する底生魚を紹介します。川に棲む底生魚には、ハゼ科に分類されるものが多くいます。その他、エイの仲間や、カレイの仲間などが入ってくることもあります。

アカエイ   Hemitrygon akajei
トビエイ目 アカエイ科   体盤幅(体の幅)90cm 動物食性
サメと同じ軟骨魚類です。尾に鋭い毒針があり大変危険です。アカエイはエイ類のうち、よく川に入ってくる種類です。円山川では玄武洞のあたりまで上ってくるようです。

マゴチ   Platycephalus sp. 2
スズキ目 コチ科   全長50cm 動物食性
体は扁平な形。幼魚や若魚が川に入ってきます。円山川では玄武洞のあたりまで上ってきます。さらに上流に上るという情報がありますが、まだ確認できていません。

マハゼ   Acanthogobius flavimanus
スズキ目 ハゼ科   全長25cm 雑食性
代表的なハゼ類で、ハゼ釣りでよく釣れるのは本種です。円山川の下流部に多く生息していまして、支流にもよく入ってきます。純淡水域にも入ってきます。

アシシロハゼ   Acanthogobius lactipes
スズキ目 ハゼ科   全長10cm 雑食性
マハゼによく似ていますが、体側に白色の縞模様があること、オスの第1背鰭の鰭条が長く伸びる事、第2背鰭の分岐軟条数がマハゼの12~14本に対し本種は10~11本と少ないことで見分けられます。

アカオビシマハゼ   Tridentiger trigonocephalus
スズキ目 ハゼ科   全長10cm 雑食性
ずんぐりとした体形で頭から尾鰭付け根にかけて縞模様があります。尻鰭に赤い帯模様があるのが特徴です。ある程度塩分の高い場所にいまして、円山川では城崎より下流でよく見かけます。

シモフリシマハゼ   Tridentiger bifasciatus
スズキ目 ハゼ科   全長10cm 雑食性
アカオビシマハゼによく似ていますが、尻鰭に赤い帯模様が無いこと、頭部覆面に白く細かい斑点模様があることで見分けられます。アカオビシマハゼより塩分の低い場所を好み、城崎より上流側でよく見かけます。

チチブ   Tridentiger obscurus
スズキ目 ハゼ科   全長10cm 雑食性
ずんぐりとした体形の黒いハゼ類です。胸鰭の付け根に黄色い斑紋があるのが特徴です。円山川下流部に多く生息していますが、純淡水域にはあまり入りません。

ヒナハゼ   Redigobius bikolanus
スズキ目 ハゼ科   全長4cm 雑食性
全長2cmほどの小さなハゼです。最大でも4cmほどです。意識して探さないと見落としてしまいそうなほど小さなハゼです。

ウロハゼ   Glossogobius olivaceus
スズキ目 ハゼ科   全長20cm 動物食性
ずんぐりとした体形で、20cmほどになる大型のハゼです。マハゼに似ていますが、マハゼは上顎が前に出るのに対し、本種は下顎が出ています。

ツマグロスジハゼ   Acentrogobius sp. 2
スズキ目 ハゼ科   全長10cm 動物食性
青く輝く斑点が美しいハゼです。腹鰭の先端が黒いのが特徴です。

サツキハゼ   Parioglossus dotui
スズキ目 クロユリハゼ科   全長5cm プランクトン食性
細長い体形で黒い筋模様があります。頭部に青く輝く斑紋があります。河口部で群れをつくります。

イシガレイ   Platichthys bicoloratus
カレイ目 カレイ科   全長40cm 動物食性
鱗がなく、体はスベスベしています。稚魚は塩分の低い水域を好むようでして、よく川に入ってきます。

今回は前編・後編でそれぞれ12種類ずつ紹介しました。円山川には他にも多くの周縁性淡水魚が生息しています。それらも順次、紹介していこうと思います。

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