イトトンボの仲間はどれもよく似ていてなかなか区別がつきません。ここでは豊岡盆地で見られる10種類のイトトンボを紹介します。オスは比較的わかりやすく区別点は多くの図鑑で解説してあります。メスはよく似ていて区別が難しいので、オスの区別をまず優先です。それぞれ少しずつ生息環境が違うので、区別できるようになると水辺の自然観察が少し楽しくなります。
イトトンボ科
青いイトトンボ
クロイトトンボ属
1オオイトトンボ 兵庫B 豊岡では多い
2セスジイトトンボ
3ムスジイトトンボ 兵庫注目種
4クロイトトンボ
アオモンイトトンボ属
5アジアイトトンボ
6アオモンイトトンボ
ホソミイトトンボ属
7ホソミイトトンボ
その他のイトトンボ
モートンイトトンボ属
8モートンイトトンボ 兵庫B 豊岡では多い
9ヒヌマイトトンボ 環境省ⅠB類 兵庫A
キイトトンボ属
10キイトトンボ
オオイトトンボ

豊岡のビオトープに普通に現れる青いイトトンボ。一見セスジイトトンボに似ているがよく見ると、胸の黒い線に中に模様がありません。図鑑などで区別点を調べるとよく分かります。
セスジイトトンボ

小川の緩い流れや池などで見かけます。水田の側溝などでも見られます。山際のビオトープではあまり見かけません。
ムスジイトトンボ

オオイトトンボに似ていますが、目の色が青いのも特徴です。豊岡では河川下流域の池などで見られますが見かけることが少ないイトトンボです。
クロイトトンボ

長い腹部の先端だけにに青い縞模様があります。池や沼で見られます。胴体は黒く、胸は成熟個体では青くなります。
アジアイトトンボ

腹部の第9節のみが青いという特徴を持つとても華奢なイトトンボです。平地の水田や休耕田、湿地で見られます。
アオモンイトトンボ

平地のビオトープや水田周辺などで見られます。ややがっちりとしたイメージのイトトンボ。第8節の全部と第9節の側面が青いのが特徴です。
ホソミイトトンボ

山裾のビオトープや水田に現れるスマートなイトトンボです。成虫で越冬するため、5月ごろ産卵にやってきた成熟個体が観察できます。(写真:稲葉一明主任研究員)
モートンイトトンボ

5月から6月に浅いビオトープや湿地に現れるイトトンボ。尾っぽの先がオレンジ色になります。
ヒヌマイトトンボ


河川の河口域のヨシ原に生息します。豊岡では桃島池や玄武洞周辺の湿地が生息地です。全国的にも少ないトンボですが、本州の日本海側の生息地はここだけなので、貴重な存在です。オスの胸の背中側に4つの黄緑色の点があるのが特徴です。
キイトトンボ

ビオトープや湿地に6月頃から9月頃まで現れ、個体数も多い。黄色いイトトンボはこの種しかいません。