タマムシ
道端の伐採木に、産卵に来たタマムシ。ゆっくりと、脅かさないように接近。いったん近くまで来てしまうと、少しぐらい大胆に撮影してもまったく動じない。エノキ、ケヤキ、サクラ、カキノキなどの枯れ木につくが、但馬ではエノキにいることが多いようだ。成虫は7〜8月に出現し、多数の個体がエノキの周りを飛び回ることがある。幼虫はこれらの植物に潜り込み材を食べている。タマムシの仲間には小形の種が多く、本種は日本では最大だ。ほぼ同大の赤銅色をしたタマムシはウバタマムシという別種でマツ類にいる。
体長は雌で約4センチ、雄はやや小形。本州から九州、四国、沖縄、国外では台湾、インドシナ半島に分布する。県立豊岡高校や、コウノトリ文化館では、毎年建物にタマムシが飛び込んでくる。個体数はそう多くないが探せばまだあちこちにいるだろう。