シロマダラ
No.63
シロマダラ 有鱗目ナミヘビ科
「マムシがいる!」と友人が騒いでいる。薪のはいった袋の中をまさぐっていたら、ヘビを発見してしまったのだ。薪の間に潜んでいるヘビは確かにマムシのような模様をしている。咬まれないように用心深く捕まえてみると、マムシにしてはスマートで雰囲気がかなり違っている。誰も見たことのないヘビであった。 図鑑で調べてみると、シロマダラという珍しいヘビであることが判明した。白地にまだら模様のヘビということである。 夜行性で、昼間は倒木の下などに隠れているため、めったに目撃することは出来ない。全長30〜70cm、日本固有種で全国に広く分布するが、個体数が少なく、物陰に潜み昼間はまったく活動しないため、詳しい生態は解っていない。 トカゲやカナヘビ類を食べて生活しているらしい。性格温和で毒は持っていないがどう猛であるとの情報もある。兵庫県レッドデータCランクの希少種。
(特)コウノトリ市民研究所 主任研究員 稲葉一明
04.7.30掲載
at: 2004/08/03(Tue)
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