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カタバミ  No.62




カタバミ カタバミ科
           H.16.05.11 掲載    
 
 写真の葉は半開きになっている。強い光に傷つかないように葉が閉
じつつあるのだ。日差しが強くなると葉は完全に閉じる。そうなると
片方の葉がないように見えるから「片葉身」という名前になったとい
う。
 
 日差しが強いと葉の温度が上がって日焼けをする。水も大量に失わ
れる。それでカタバミは葉を閉じて、光の当たる面積を減らす。それ
で温度が下がり、水も外に出ないようになる。こうやって、カタバミ
は光合成の効率を高めている。
 
 逆にカタバミの花は、日が当たると開く。気温が上がってきて、花
粉を運んでくれる花バチが飛ぶようになると花バチを誘うように開く
のだ。だから暗くなって花バチが飛ばなくなると閉じる。雨の日も花
バチが飛ばないので開かない。
 
 葉も花も最適な時に開き、都合の悪い時は閉じるのである。どこで
でも見られる道ばたの雑草もなかなかよくできている。
 


at: 2004/05/13(Thu)




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