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オオキンカメムシ  No.57



鮮やかな色彩の南方系カメムシ

オオキンカメムシ
(カメムシ目キンカメムシ科)

 秋が深まるにつれ虫たちの越冬準備が始まる。カメムシが家の中に飛び込んでくるのもちょうどこの頃だ。
 休日明けの職場で、オレンジ色の大きな虫のことが話題になった。庭のツバキの葉の裏にいて、テントウムシのようだという。デジタルカメラで撮られた画像をのぞくと、オオキンカメムシだった。但馬地方ではめったに見ることができない南方系の昆虫だ。
 体長25mm内外で、橙色の地に黒い斑紋がある。頭や腹部は紫色の光沢がありとてもよく目立つ。日本にいるキンカメムシの仲間はいずれも大きくて美しい。
 熱帯地方を中心に東南アジアから中国にかけて分布し、日本の本州が北限にあたる。本州では海岸地域の照葉樹林に生息し、冬は太平洋側の暖かい場所に長距離移動して小集団で越冬するというが、詳しい生態は謎である。アブラギリ、センダン、クチナシなどの実を吸汁することが知られている。

                  上田尚志
at: 2004/01/11(Sun)




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