タンポポ調査近畿2005
No.29
但馬のタンポポは奥深い キク科
3月1日から「タンポポ調査・近畿2005」が始まってい る。詳細は以下のホームページにある。 http://www.nature.or.jp/shoko/Tampopo/Kinki_2005/ この初めての大規模調査のために昨年は予備調査が行 われた。その結果はなかなか興味深い。但馬は近畿で最 も多くのタンポポが生育する場所らしい。但馬には、ど うやら9種類前後のタンポポが生育するらしい。前後と か、らしいとか書いたのは、正体不明なものが4種類も あるからだ。これを2とするのか4とするのか意見が分 かれている。さらにどう扱っていいのか分からない在来 種と在来種と外来種の雑種が多数見つかっている。とり あえず名前を挙げておく。 白花;シロバナタンポポ、キビシロタンポポ。黄花; カンサイタンポポ、ヤマザトタンポポ、ケンサキタンポ ポ、クシバタンポポ、正体不明種、セイヨウタンポポ、 アカミタンポポ、雑種タンポポ(多くのタイプがある)。 キビシロタンポポは、兵庫新産らしい。美方町で1株 だけ確認できた。聞き取り情報から判断すると村岡町や 温泉町のものも非常に怪しい。正体不明種は、温泉町で 確認した。姿形は隠岐島や関東地方のタンポポに似てい るらしいが確かなことは分からない。ほんの少人数が短 期間行った調査でもこんなことが分かった。今年の本調 査からさらに多くのことが見えてくると期待している。 タンポポ調査は、誰でも楽しめ、科学の進歩にも貢献 できる調査である。タンポポの種名などのややこしい判 断は、最終的には花の送付 先である県立人と自然の博 物館で専門家が行う。気軽に参加してほしい。但馬のタ ンポポの調査は始まったばかりである。まだまだ調査の 空白地帯が多い。シロバナタンポポのように普通にあっ ても報告されていないものもある。調査用紙は、コウノ トリ文化館(コウノピア)とおもしろ昆虫化石館に置い てもらっている。調査最終日は5月31日になっている。
追記
写真のタンポポは、 セイヨウタンポポ シロバナタンポポ ヤマザトタンポポ
ヤマザトタンポポの大きさが目立つ。 セイヨウタンポポの中には、さらに大きいタイプもある。
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