ウラギンシジミ
（チョウ目シジミチョウ科）

常緑樹で越冬

この冬も校庭のヤマモモの木で越冬するウラギンシジミを見つけた。昨年は、ほぼ同じ場所にあるイスノキだった。写真はこのときのものだ。この蝶の幼虫の食草はフジ、クズなどのマメ科植物の花や実なのだが、成虫は常緑樹の上を好んで飛ぶ。実際、この蝶の分布域はほぼ照葉樹林帯と一致する。近くに藤棚があるのでここで世代を繰り返し、校庭のヤマモモに照葉樹林の原風景を思い浮かべているのだろうか。
シジミチョウの中では大型で、夕日を受けて銀色にきらきらと輝きながら飛ぶ姿はよく目立つ。羽の表面はオスはオレンジ色、メスは青みがかった灰色。