マルタンヤンマ確認
　
　6月13日の田んぼの学校でつかまえたヤンマ型ヤゴ。上田さんが、どうも違うというので、二人でヤゴを同定すると、どうもマルタンヤンマらしい。しかしマルタンヤンマは但馬では珍しいというか、ちゃんとした記録がないらしい。しかしヤゴを検索するとマルタンヤンマになる。しかし、検索表も難しくて、確信がもてない。であれば飼ってトンボにしようということになり、上田さんと僕とそれぞれ飼育することにした。

　餌はオタマジャクシとメダカを与えたが、結局オタマジャクシを2週間ほどで4匹食べた。自分より大きなオタマジャクシであるがぺろりと食べてしまう。尻尾だけが残してある。
　6月28日ごろからヤゴは水から上がって割り箸にしがみついていた。もうすぐ死ぬのと違うかと思ったが、7月1日未明に飼育容器の天井で羽化。狭い飼育容器の中でその後尻尾を傷めてしまったため、玄関で放し飼い。やはりマルタンヤンマのようにも見えるが、未熟のため難しい。本日3日にコウノピアで市民研究所所蔵で一番高価な「原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑」金6万円なりで同定。
　見事マルタンヤンマのメス未熟でありました。ちなみに上田さんの言うとおり、この図鑑においても兵庫県北部は分布していないことになっており、山陰地方では分布が局地的でまれであるらしい。


　腹部第3節が少しくびれている。


　工の字になっている


　図鑑と同じ。