円山川河川敷の山菜(ノビルとアサツキ)
No.18

アサツキ
ノビルとアサツキ 円山川の河川敷に生えている山菜。 どちらもユリ科の葱に近い植物で千切ってみると強い葱臭がする。 時に大きな群落を形成する。 アサツキは細い青葱といった感じ。葉は空洞でその断面は円形である。 土の中の白い根本は膨らんでいない。夏と冬場は地上部は枯れてなくなる。 一方ノビルはアサツキよりもずっと野趣に富み、葉は空洞であるが断面は三角。 土の中の白い部分は球根型に膨らみ、小さなタマネギのようである。 ノビルはやや少ないが、アサツキはかなりの量である。 3月に入ると、アサツキは黄緑色の針のような美しい新芽を伸ばし始める。 3月中旬から4月上旬が採り頃であろうか、遅くなると堅くなってくる。 地際からナイフでざくざくと切っていくとすぐにカゴ一杯になる。 春先の新芽だから生命力にあふれている。 適当に塩をいれた湯でゆがく。再沸騰したら30秒も待つ必要はない。 マヨネーズやもろみ味噌、醤油、酢、などお好みで食べる。 春先のアサツキの味は素晴らしい。やわらかくて、甘くて、こくがあって、さわやか。 ネギ類が持つ強精作用というか元気が沸いてくる。 ノビルは本来その球根部分を主に食べるものだ。 しかし採取や掃除が面倒だし、資源保護のこともあるので、地上部を中心に食べる。 アサツキをもう少しパワーアップしたような感じで、少し味がこく、少し歯応えがあって、少し香りも強い。
 ノビル
*FMジャングル知識の泉 2003,2,15に放送した原稿です。
at: 2003/03/30(Sun)
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