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集まりの内容(兵庫県の記者発表資料より許可を得て転載)

第6回「ザ・わかもの座談会」の開催について
   〜企業(マスコミ関係)との連携による開催 『地域から発信しよう』〜

1 目的・内容

参画と協働の普及の一環として、将来を担う若い世代を中心に、これまで地域づくり活動に関わりの少ない県民が、地域で活躍している実践活動家を指南役に迎え、活動への理解を深め、自ら活動に取り組むきっかけづくりとするため、これまで県内5カ所で「ザ・わかもの座談会」を実施してきた。
今回は、これまでのまとめとして、これまでの座談会の参加者からの取り組みの発表や、マスコミ関係者、NPO・活動団体、行政等との意見交換を通して、NPOや活動団体、行政等が地域づくりの取り組みを広く住民に知らせる情報発信の意義や効果等について考え、情報発信力を高めることをめざして開催する。
ついては、地域づくり活動に関心のある人、NPOをめざす若者、大学生、JC、NPO・ 活動団体、社会貢献活動に取り組む企業など、参加者を広く募集する。

2 開催日時  2月22日(日)14:00 〜16:00

3 開催場所  NHK神戸放送局1階オープンスタジオ「トアステーション」

4 参加者(予定)
○指南役(助言者) 知事、マスコミ3名(NHK神戸放送局、神戸新聞、読売新聞)、
          三宅正弘 武庫川女子大学生活環境学部准教授
○主な参加者
・「ザ・わかもの座談会」のこれまでの参加者
 柏原高校と篠山産業高校の生徒、兵庫県立大学の学生、JC(西播磨、丹波)、NPO等
・ふれあいの祭典の参加者
 ボーイスカウト、ガールスカウト、プロの技術指導を受けて映像発信した洲本高校の生徒
・一般参加者
 地域づくり活動に関心のある人、NPOをめざす若者、大学生、JC、NPO・活動団体、行政職員
・企業
 コカコーラ、関西電力、ヴィッセル神戸、マスコミ関係、(株)JOTC 等

5 当日の進行  
14:00〜14:10  開会、県から趣旨説明
14:10〜15:00  若い世代による「参画と協働」体験発表
15:00〜15:55  参加者全員による座談会
15:55〜16:00  激励のことば(閉会)

コウノトリ市民研究所プレゼン要旨:菅村定昌

 私たちの正体は、おじさん生物部です。昆虫網をもって外に出たり、双眼鏡で鳥をながめたりするのが大好きなメンバーです。でも、最近は、そんなことをいい年をした大人がしていると白い目で見られたりします。そこで、そんな目で見られない豊岡を作ろうと田んぼの学校を始めました。子どもたちを生き物好きにして、そこら中にそんな子どもを出現させれば、おじさん生物部も目立ちません。田んぼの学校では、私たちが一番熱心に網を振るっていたりします。こんな子どもをたくさん増やそうと豊岡市にも働きかけ、「子どもの野生復帰事業」は豊岡市の正式な事業になりました。

 田んぼの学校は、大鍋で終わります。但馬産のおいしいものを子どもたちに食べてもらって「但馬はおいしい。但馬に生まれてよかった」と思ってもらおうと思っています。本当は、私たち自身がおいしいものを食べたくてやっているのですが・・・・。

 大鍋では、よくシカを食べます。実は、シカはおじさん生物部にとって非常に困った存在なのです。シカは山の植物を食べてしまいます。珍しい植物を探そうにも食べられてしまっていてもうありません。普通の植物さえ何もなかったりします。その植物を食べている虫たちも生きてはいけませんからいません。いろんな生き物に会いたくて山に入るおじさん生物部としては悲しい限りです。ですから私たちはシカをがんばって食べています。子どもたちにも、もっともっと食べてほしいので、学校給食でシカを食べてほしいです。

 情報発信については、私たちは私たちの活動そのものを展示型の情報発信だと考えています。

 活動が魅力的でないと情報発信をする意味はありません。いかに自分たちの活動を魅力的なものにするかが大切です。情報発信はそのあとにあります。

 活動を魅力的にするには、自分たちの活動に自信を持たないといけません。そのためには一番になる必要があります。たとえば私は豊岡では植物について一番詳しいと思っています。コウノトリ市民研究所には、それぞれの分野でそんな人がいます。といって、一番になるのが難しいというわけではありません。例えば、豊岡に植物に詳しい人はたくさんいません。5人といったような数です。豊岡で、さあ、植物をやるぞと言うとその瞬間にもう6番目です。

 市民研には、モクズガニのフクロムシに詳しい人がいます。これなんか世界中でも詳しい人が5人くらいだったりします。調べてみようと思った瞬間に、たちまち世界有数の人になれます。人のやっていないことをやれば一番はすぐです。自分たちの活動に自信を持つこと、そして活動を魅力的にしていくことが情報発信の基本だと思います。

 もう一つ言うと、頼まれたら断らない、出ていくということです。今日も遠いので止めようかなとも思ったのですが、来ました。来るといろんな人に会えますし、依頼のあった県には恩を売れますので、きっと次には何かお返しをしてもらえます。結局のところ情報発信は出会いだと思います。そして、役に立ったり、助けてもらったりという関係だと思います。

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以下は、言おうと思っていて忘れてしまった重要なこと。市民研からのメーッセージとしては、本当は、これが一番重要だったと思うが、情報発信を中心にお願いしますと言われて、うっかり忘れてしまった。未熟でした。

 生き物調査型の田んぼの学校は、兵庫県が推進している環境体験学習の一つのモデルとなる。田んぼの学校は、学校+公民館で取り組むことができる。講師に生き物に詳しい昔の子ども(お年寄り)を使うことで地域の力をも高めることが出来る。大鍋までを入れると、地産地消で、食育までできてしまう。実にお得な取り組みです。

 田んぼの学校を体験した子どもたちには、
  ・この楽しさを学校の先生に伝えて欲しい。
  ・カエルをさわれないような先生なんていらないと言ってほしい。

 生き物調査型の田んぼの学校が兵庫県で普及すると 教員採用試験の筆記試験で、赤とんぼの見分け方やビオトープの基礎知識が出題されたり、2次試験では、カエルやミミズを触れるかどうか実技があるかもしれない。

当日の発表資料:菅村定昌

当日の発表資料:菅村定昌 (PDFファイル 303KB)



(写真提供:兵庫県)

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