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生き物調査 2022年9月度 昆虫調査(ゲンゴロウ類)(実施報告)

2022年9月4日(日)

天候 :晴れ

参加者:スタッフのみ4名

今月はゲンゴロウ類の調査です。豊岡市内にはゲンゴロウの仲間が数種類生息しています。しかし、中型種や小型種で、大きなゲンゴロウ(別名ナミゲンゴロウ)は近年確認されていません。ナミゲンゴロウが見つかれば大発見ですが、その他にも、豊岡盆地でのゲンゴロウ類の生息状況の確認という大切な役目のある調査です。

今回は参加者の方は無く、スタッフのみでの調査となりました。

まず初めに、久々比湿地を調べました。

 

ここでは6種ものゲンゴロウ類が確認できました。

クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウです。

豊岡盆地では、よく目にするゲンゴロウたちです。

 

次に向かったのは、玄武洞スポーツ公園のビオトープです。

ここは意外なことに、ゲンゴロウ類は、コシマゲンゴロウ1種のみでした。

他にもスジエビやキタノメダカ、ヤゴ類などが採集できましたが、全体的に水生動物が少ないという結果でした。


夏休み昆虫採集 8月

夏休み昆虫採集

2022年8月28日(日)9:30~11:30

天候:晴れ

参加者:2家族8名、スタッフ2名

今日は8月の「夏休み昆虫採集」でした。先月は里山観察路でしたが、今回は谷筋の草地に行きました。

 

まず最初にキリギリスを見つけました。メスです。剣のような突起物は産卵管です。

 

 

草地での採集。キリギリスなどのバッタ類や、トンボ類が多くいます。

 

  

 オオヤマトンボです。

 

 

 オオシオカラトンボ。

 

 

実習室に戻って、種類を調べて観察しました。

 

みつけた生物

バッタ類 : キリギリス、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、ハネナガイナゴ、クサキリ、

       オンブバッタ

トンボ類 : シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、オニヤンマ、オオヤマトンボ、

       キイトトンボ、ウスバキトンボ、オオアオイトトンボ、オオイトトンボ

甲虫類  : オオセンチコガネ、ベッコウヒラタシデムシ

その他  : オオカマキリ、コオイムシ

 捕まえた昆虫たちは、観察終了後、みんなで逃がしました。


小川で遊ぼう(実施報告)

日時:2022年8月14日(日)9:30~11:30

天気:曇り

参加者:9家族30名

 

天候が心配でしたが大雨に見舞われることもなく、多くのご家族に参加していただきました。

文化館前の鎌谷川に入りました。川の水量も多すぎず少なすぎず、ちょうどいいくらいでした。中には腰まで浸かって夢中で網を入れている子どももいました。やはり夏の川遊びは楽しいですね。

ミナミヌマエビやヤゴ、カワムツの稚魚などが沢山捕れました。中には大きなカワムツを捕まえた子もいました。

カワムツ

ニシシマドジョウ

 

ヤゴとタイコウチ


コウノトリ野鳥観察会2022年8月度(実施報告)

日時:2022年8月14日(日)10:30〜12:00
天気:曇り
参加者:3組9名
案内人:高橋

 事前申し込み1組、10時のコウノトリ定時解説で参加を呼び掛け当日参加された2組を加え、3組9名の参加者で実施しました。まず、祥雲寺地区の無農薬圃場にいた2羽のコウノトリを、双眼鏡の使い方を確かめながら、観察してもらいました。巣塔に戻った野生種エヒメをスコープで大きく見てもらうこともできました。

 野上のコウノトリ保護増殖センターに移動します。幹線道からアプローチに右折する際、野上巣塔方面から1羽のコウノトリが低空で飛び出してきて道路脇の電柱に止まりました。センター前でコウノトリ保護増殖の歴史について説明した後、赤石地区圃場に移動。コウノトリの姿はありませんでしたが、この地区の堤外ヨシ原でこの時期見られるツバメのねぐら入りの話をしました。

 観察会の最後は、円山川河口の戸島湿地管理棟で今年の繁殖状況などの話をお聞きしました。湿地の奥から、コウノトリが飛び出し、美しい飛翔姿を最後に見て頂くことができました。


生き物調査・ネイチャークラフト 草木染2022年8月度(実施報告)

 


2022年8月7日(日)晴れ
草木染講座

本日は、年に1度の草木染講座です。

今年は、オオキンケイギクで染色をしました。
染め色は黄色です。


輪ゴムで括ったり、布を結んで模様を作ります。

今回は媒染剤が要らないので、「染めて濯ぐ」を2回繰り返します。


染時間は1回20分ぐらいかかるので、その間にオオキンケイギクや特定外来生物について少し勉強もしました。

輪ゴムを外す時はどんな模様が出来ているかやっぱりドキドキします。
皆さんいい模様が出来たようで、歓声が上がっていました。
さて、オオキンケイギクについてですが、特定外来生物に指定されているため、生きたままの移動は禁止です。
今回は、駆除も兼ねて繁殖の心配のない蕾を用いて染色液を作りました。
参加者:13名4家族。
担 当:村田
特定外来生物に関しては、下記の環境HPも参考にしてください。
日本の外来種対策 (環境省HP)

 

 
 
 
 

夏休み昆虫採集 7月

夏休み昆虫採集

2022年7月24日(日)9:30~11:30

天候:晴れ

参加者:4家族11名、スタッフ3名

夏休みが始まりました。

今日は「夏休み昆虫採集」です。文化館裏の自然観察路で昆虫採集です。

文化館内の立体地図で事前にコースを確認した後、いよいよ出発です。

最初はビオトープで採集です。トンボが沢山飛び始めています。

その後、山に入ります。

しばらくすると、観察路にニホンイシガメがいました。ニホンイシガメは川だけでなく、森林内にいることもあります。

アブラゼミが羽化していました。おそらく昨夜から今朝にかけて羽化したのでしょう。

ウスバカゲロウの一種

山道を進みます。

ウチワヤンマ。尾の先端部分が、種名の由来です。ウチワのような突起があります。

文化館に戻り、学習室でまとめをしました。昆虫以外の生物もいくらか見つけました。

 

今日、みつけた生物

昆虫:ウチワヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、オオイトトンボ、ハグロトンボ、キイトトンボ、ウスバカゲロウの一種、ヒグラシ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、スジコガネ、キマワリ、オオカマキリ、フキバッタ、ヒシバッタ

その他:ニホンイシガメ、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエル、ヌマガエル、サワガニ

 

来月、8月28日にも夏休み昆虫採集があります。


生き物調査 2022年7月度 昆虫調査(ヒヌマイトトンボ)(実施報告)

7月の第一日曜日の行事はヒヌマイトトンボ調査。参加者7人。

コウノトリ文化館に集合した後、豊岡市城崎町の桃島池で観察しました。
事前にヨシ原の縁を刈り取り観察サイトを作りました。
ここは元は畑で、いつも草刈りがしてあった場所です。


観察を始めるとすぐにヒヌマイトトンボが見つかりました。
あまりの細さに驚きながら、どんどん見つけていきます。
でも、ここにいると思って見なければ見つからない大きさです。


足元のゴミだけでも拾おうと袋を持っていきましたが、どんどん溜まっていきます。
ヨシ原の中は少しだけ拾ってギブアップ。
この絶滅危惧種(環境省Ⅰ類・兵庫県Aランク)の生息地はゴミも流れ着きやすい場所でもあります。

 

 

 
 
 
 
 
 

植物観察会2022年6月度(実施報告)

2022年6月26日(日) 晴れ
植物観察会

高温になることが予想されたので室内の活動も準備しました。

まずは文化館の玄関横で、ネジバナ、コメヌカススキを観察しました。
側面に回って、アリノトウグサ、オオチドメ、チチコグサを観察しました。


アリノトオグサ


ホソバノヨツバムグラ、ゴウソ、コウガイゼキショウを観察中

花壇に行き、キンシバイの観察、ここのキンシバイはタイリンキンシバイです。

ビオトープに向かう道の斜面に咲くホタルブクロを観察しました。
ネザサやススキの草刈りに励ん結果、今年は複数の開花が見られました。
下見の時は4株あったのですが、シカに食べられたようで花は一輪しか見られませんでした。


室内に帰って、葉っぱの観察をしました。

まずは、香りで導入です。
クロモジ、ミズメで驚いていただきました。

ミズメ

ウオーミングアップでツバキ、サザンカ、チャで識別の訓練です。
図表、検索表の見方に慣れてもらって、いよいよ本番、ドングリの仲間の識別です。


カシワ、ミズナラ、コナラ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ、ウバメガシ、スダジイ、クリ、アベマキの観察をしました。

参加者2名、スタッフ1名

 

 

 

コウノトリ野鳥観察会2022年6月度(実施報告)

日時:2022年6月12日(日)13:40〜15:10
天気:晴れ
参加者:2組4名
案内人:高橋

 梅雨入り前の爽やかな好天に恵まれました。実施時間になっても参加申込者が無く、13時のホールでの定時解説終了時に参加を呼び掛けました。2組4名様の飛び入り参加を得て、6月度の観察会を開催することができました。

 河谷→森尾→袴狭→水上→森井の5ヶ所の巣塔を順番に巡り、それぞれの場所で双眼鏡とスコープを使ってすくすく育つヒナの様子を観察してもらいました。河谷、森尾、袴狭の3巣塔では2羽のヒナが、水上巣塔では3羽のヒナを観察しました。最後の森井巣塔では、上空に2羽の別個体が飛来し、ヒナ1羽だけの巣に父親が急いで戻って来るタイミングでした。巣には、巣立ち直前のヒナが1羽残っています。もう1羽のヒナはすでに巣立ちました。

 参加の皆さんはコウノトリのことについて各ポイントで熱心に質問され、絶好のタイミングでヒナの観察ができ、たいへん喜んでおられました。


河谷巣塔のヒナ2羽


森尾巣塔を観察中


袴狭巣塔を観察中


水上巣塔を観察中


水上巣塔の3羽のヒナ


森井巣塔を観察中


森井巣塔の父子

 


生き物調査 2022年6月度(実施報告)

キノコ・粘菌観察会
令和4年6月5日13:00~15:00
参加者13名 スタッフ1


今回も日本変形菌研究会の枡岡さんを特別講師として開催。
また、同研究会の宮川さんも滋賀県からご参加いただきました。


5月の豊岡は雨が少なかったためか変形菌の発生が遅れているようで、2日の下見でも全然確認できなく、今日の観察会はキノコを少し観察できるぐらいだろうなと思っていました。

しかし、嬉しいことに予想に反してたくさんの変形菌を見ることができました。


子どもたちの見つける力に驚くとともに、自分の思い込みと観察力の無さ、観察会の重要性を改めて思い知ることになりました。
山中の湿潤なところに出ていなくても、水の枯れかけた沢の中の枯れ木等に発生しているのを子供たちが見つけてくれました。そういう所にちゃんと出ているのですね。

見つかった変形菌
ホソエノヌカホコリ、ウツボホコリ、アミホコリの仲間、アオモジホコリ、ムラサキホコリの仲間(古い残骸)
見つかったキノコ
イタチタケの仲間、アミスギタケ、ホコリタケ、ツノフノリタケ、オオゴムタケ、アラゲコベニチャワンタケ、チャワンタケの仲間、コブリマメザヤタケ(アナモルフ)、カワラタケ、ネンドタケモドキ?、サルノコシカケの仲間複数種、ビョウタケの仲間、

本日確認したキノコ、変形菌の多くは子どもたちが見つけてくれました。
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