活動2018 一覧

菅村先生の植物観察会3月度(実施報告)

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テーマ:冬の植物 冬越しの葉(ロゼット)の観察
日時:2019年3月24日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:5名+スタッフ3名

30年度最後の観察会が終わりました。
5名の方々と3名のスタッフでコウノトリの郷公園前の水田に沿って歩きました。
 タネツケバナの仲間が3種類見られました。どれも4枚の花弁を持つこと、かじると少し辛子の味がすることなどをお話ししました。食べるとそれなりにおいしいとも伝えました。
 オオイヌノフグリは花を取って雄しべや雌しべの様子を観察しました。最近人気の「ハーブ王子」の本では花をトッピングに使うとありましたと伝えました。野草も新しい感覚で使われるようになってきています。
 タンポポは、葉のサラダ、根のきんぴら、花の天ぷら、さらにタンポポのお酒も紹介しました。
 今日は植物の見分け方よりも利用の話が多かったと思います。次回、来られた時にはどんな味だったかを教えてくださいねと伝えて終わりました。

 今日見た植物は、タネツケバナの仲間2種類、ハコベの仲間4種類、オランダミミナグサ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、スズメノヤリ、スズメノカタビラ、スギナ(ツクシ)、オオイヌノフグリ、スイバ、ギシギシ、ヨメナ、サギゴケ、セリ、タガラシ、ノジスミレ、ニホンカイタチツボスミレ、ショウジョウバカマ、アセビなど。

 4月からもこの場所で観察会を行います。
 皆さんのご要望がありましたらちょっとだけ外にも出てみたいと思います。

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菅村先生の植物観察会2月度(実施報告)

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テーマ:冬の植物 冬越しの葉(ロゼット)の観察
日時:2019年3月24日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:15名+スタッフ2名

今回は菅村に代わって上田が案内しました。田んぼのあぜ道を歩きました。好天に恵まれて、春の花が咲き始めました。ロゼットや葉っぱだけの草が多くて、大変でした。。

開花していた植物:オオイヌノフグリ、オニノゲシ、オランダミミナグサ、スズメノカタビラ、タネツケバナの仲間、タンポポの仲間、コハコベ、ヒメオドリコソウ、ムラサキサギゴケ

葉っぱを見た植物:イヌガラシ、オオアレチノギク、オオバコ、オヘビイチゴ、カラシナ、カラスノエンドウ、ギシギシ、コメツブツメクサ、コモチマンネングサ、ジシバリ、シロツメクサ、スイバ、セイタカアワダチソウ、チチコグサ、チドメグサの仲間、トウバナ、ニガナ、ニワゼキショウ、ネジバナ、ハハコグサ、ヒガンバナ、ヒメムカシヨモギ、ブタナ、ヘビイチゴ

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コウノトリ自然観察会2月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリとカモ、コハクチョウ
日時:2019年2月10日(日)13:00〜15:10
天気:曇り
参加者:7名
スタッフ:高橋

朝は小雪混じりでしたが、午後からは雪や雨は降らずに観察会を実施できました。学習室で豊岡盆地周辺の野外コウノトリの繁殖状況、コハクチョウ・マガン・カモの説明を聞いてもらった後、室内から祥雲寺巣塔の繁殖ペアの様子を望遠鏡で観察しました。ここのところ頻繁に交尾行動を繰り返しており、産卵が近い様子です。

この後、参加者の車でフィールド観察に出ました。六方田んぼの堤防上から、流域に集まっているカモの識別をしてもらいました。マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモのレギュラーメンバーをチェック。鳴き声による識別も覚えてもらいました。

伊豆地区に移動。伊豆巣塔にいた繁殖ペアと、その下の堪水田に別のメス1羽がいるのを観察。同じ位置から、巣塔と反対側の堪水田にコハクチョウ9羽とマガン2羽を観察することができました。

最後に加陽湿地の様子を堤防の上から観察。北風が冷たかったですが、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモの混群をチェックしました。

加陽水辺公園交流館で冷えた体を温め、まとめをして解散しました。今日の観察会は目的の鳥をしっかり見ることができ、良かったと思います。

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菅村先生の植物観察会1月度(実施報告)

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テーマ:冬の植物 冬芽の観察など
日時:2019年1月27日(日)13:00〜15:00
天気:曇り
参加者:8名+菅村

菅村が8名のお客様をご案内しました。
外は寒かったのですが雪が上がったので、常緑樹を求めて園内を散策しました。
文化館のすぐ横で植栽されたナンテン、ヤブツバキ、アカマツ、カクレミノを観察しました。アカマツの葉は柔らかくて痛くないことを体感してもらいました。
西公開ケージの近くでアセビ、スギ、モウソウチク、チャノキ、ソヨゴを観察しました。チャノキはシカにかじられていてよく分りませんでした。
東公開エリアに向かいシラカシ、クスノキ、ヒノキ、ヒサカキ、サザンカ、スダジイ、モミを観察しました。アカマツ、スギ、ヒノキ、モミは遠景でも分る樹形の違いを知ってもらいました。ヒノキは気孔帯のYの字を見てもらいました。クスノキでは、三叉脈の様子、葉をちぎったときの香りを体感してもらいました。
室内に帰り、あらかじめ園外から採ってきていたシロダモ、ヤブニッケイ、スダジイ、ヤブツバキ、サザンカ、チャノキなどを図鑑を使って分けてもらいました。クロマツの葉の硬さを体感してもらいました。
最後に図鑑を使って夏の間に作っておいたアラカシ、シラカシ、アカガシ、コナラ、ミズナラ、カシワ、アオナラガシワ、ブナの押し葉標本を見分けてもらいました。

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市民研新春そば打ち

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日時:2019年1月14日(月)17時15分~19時15分

田んぼの学校の定例行事となり、その後、申込み制のオプション行事として実施してきた「そば打ち」ですが、私たちコウノトリ市民研究所のメンバーが自分たちで楽しむ行事ではなくなってしまいました。そこで、自分たちで打ったそばを自分たちで味わうという、原点回帰のイベントとして今回は実施しました。

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準備したそば粉は2.5kg、つなぎは強力粉。2:8そばです。

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市民研らしくメスシリンダーで正確に水を入れ、こねます。

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師匠の友田主任研究員がお手本を示します。

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それぞれ伸ばして行きます。

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そば切り機で切ります。

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屋外の大鍋でゆがきます。

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三橋主任研究員が自分で捕って処理して作ってくれた猪ベーコン。この日にみんなでシェアしました。

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猪ベーコンはアルミホイルに包んで火を通します。

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しばらく冷凍してあったドジョウも、てんぷらにしました。北垣主任研究員が上手に揚げてくれました。

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テーブルにご馳走がが並びました。

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みんなで美味しく頂きます。

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最後はそば湯であたたまりました。


コウノトリ自然観察会1月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリと里山の鳥
日時:2019年1月13日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:3名
スタッフ:高橋

1月度自然観察会の開催日は、例年だとまとまった積雪があるため、園内での観察プログラムを組んでいます。しかし、この冬はまったく雪がないばかりか、当日は気持ちのよい小春日和に恵まれたため、急きょ予定を変更して田んぼでの観察に切り替えました。 

参加者は少なかったかったですが、伊豆地区の堪水田で越冬中のコハクチョウ9羽をゆっくり観察できました。

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ホワイトストークコンサート2018

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日 時:2018年12月23日(日祝)17:30〜19:15
参加者:110名+文化館スタッフ
出演グループ(演奏順):
 豊岡マンドリン・ギターアンサンブル
 但馬ブルーグラス会
 ザ・ストロベリー・フィールズ

年末恒例のクリスマスコンサート、準備した館内の椅子すべてが埋まる満員のお客様といっしょに、地元の3組のアマチュア音楽グループの演奏と歌を楽しみました。演奏中に3回の停電が発生するアクシデントがありましたが、非常灯の明かりとアコースティックの演奏と歌で上手にステージをつないで頂きました。最後の”Happy Xmas”の演奏では、文化館音楽隊の鈴とタンバリンが飛び入り参加し、会場の皆さんと一緒に”War is over if you want it”のコーラスを歌いました。

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豊岡マンドリン・ギターアンサンブルのリハーサル風景

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但馬ブルーグラス会のリハーサル風景

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ザ・ストロベリー・フィールズのリハーサル風景

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豊岡マンドリン・ギターアンサンブルのアンプラグド演奏は、多目的ホールの空間に美しく響き渡りました。

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最後はサンタクロースが演奏してくれました。

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但馬ブルーグラス会のライブ。出演予定メンバーの2名を欠いて急遽当日集まったメンバーで、息の合った演奏を披露して頂きました。

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演奏途中で1回目の停電。1分後に復旧して演奏が続きました。この写真は停電復旧直後。水銀灯がまだ消えたままです。

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ザ・ストロベリー・フィールズのライブ。
おなじみのビートルズメドレー。会場からは手拍子が続きます。
“She loves you”の途中で2度目の停電。1分後に復旧して演奏再開。

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3度目の停電は3分間続きました。急きょ、但馬ブルーグラス会のアコースティックギターをお借りして、アンプラグド演奏。すばらしいボーカルハーモニーを聴かせてもらいました。

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リードギターの飯田正吉さん。コウノトリの郷公園の課長をされていたご縁でつながっています。

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今回のPA担当は音楽仲間の松本さんにお願いしました。いつもお願いしている河本さんにもアドバイスを頂きながら、無事演奏会を終了することができました。ありがとうございました。


菅村先生の植物観察会12月度(実施報告)

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テーマ:冬の植物 冬芽の観察など
日時:2018年12月23日(日)13:00〜15:00
天気:雨
参加者:9名+スタッフ2名

冬芽と樹皮の観察をしました。
9名のお客様と2名のスタッフで園内を見て回りました。
まずは、アジサイとテキストを使って、冬芽に関わる特別な言葉の勉強をしました。頂芽、側芽、芽鱗、葉痕、芽鱗痕、維管束痕、皮目の意味を一通り聞いてもらってから外へ出ました。

まずは、イロハモミジとノムラモミジの観察から始めました。次にクロモジです。花芽と葉芽が別々に出ていて、花芽の柄には毛が生えていることを確認してもらいました。
その次はカスミザクラ、オオヤマザクラ、ヤマザクラです。芽鱗の反り返り方、冬芽の先の形で区別ができると納得してもらいました。

エノキとエゾエノキを比べました。葉はよく似ています。でも冬芽は似ていません。
クリの冬芽は栗の実の形をしています。これは皆さんに受けました。

今日観察した冬芽は、イロハモミジ、ノムラモミジ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、ヤマザクラ、エノキ、エゾエノキ、ムクノキ、アベマキ、コナラ、クリ、カキノキ、コブシ、クロモジ、ヒコサンヒメシャラ、ヤマボウシ、ガマズミ、コバノミツバツツジ、クスノキの19種類でした。

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コウノトリ自然観察会12月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリと冬の猛禽類
日時:2018年12月9日(日)13:00〜15:30
天気:雨
参加者:4名
スタッフ:橋本、赤松

スタッフ2名で4名のお客様をお連れしました。
百合地~伊豆~加陽と移動し、六方田んぼ、出石川、加陽湿地と異なる環境を見て回りました。
コウノトリは1羽にしか出会えませんでしたが、猛禽類はハヤブサ1、チョウゲンボウ1、ノスリ3が出迎えてくれました。
他に、キジ、ツグミ、カワラヒワ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、コガモ、カワアイサも見ることができました。
雨、みぞれ、雪が断続的に降る悪条件でしたが、お客様にはコウノトリも猛禽類も見ていただくことができました。

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菅村先生の植物観察会11月度(実施報告)

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テーマ:秋の植物 身近なシダ植物
日時:2018年11月25日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:6名+スタッフ2名

スタッフ2名と6名のお客様で園内を回りました。

まずは堤防の上でワラビの観察をしました。草刈りのたびに芽が出てくるので何度も美味しく食べられます。マイポイントを見つけておきましょう。そのためにも生育する立地と見分け方を覚えましょうとお話ししました。
次は、ニホンジカによる植生被害によってかえって増えているイワヒメワラビとコバノイシカグマを見ていただきました。ここまでの3種で「もう分からない」という声が聞こえて来ました。
遊歩道に入って山に上がり、シシガシラを見ていただきました。「この辺りにはこんな形のシダはこれしかない!」と断言すると「これなら覚えられそう」との返事が返ってきました。
さらに少し山の中に入って『写真でわかるシダ図鑑』の用語「ハの字」でベニシダ、トウゴクシダ、ヤマイタチシダ、ヒメイタチシダを説明しました。
山を下って、今日のメイン場所に行きました。
そこで見られたシダは、ホシダ、オクマワラビ、カニクサ、イノモトソウ、オオバノイノモトソウ、イノデ、タチシノブ、ゲジゲジシダ、ヤブソテツ、トラノオシダ。
今日は上記の他にコシダ、クラマゴケが見られました。合計で20種類のシダを見ることができました。
学習室に帰ってきて復習をしました。持ち帰ったうちの半分くらいが見分けられるようになった方も出てきました。立派なものです。

まだまだニホンジカの影響が大きく五体満足なシダはなかなか見つかりません。そんな中での観察会でしたが、昨年までならこんな観察会は実施不可能でした。豊岡市の有害駆除班の皆さんに感謝です。

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