ビオトープ観察日記 一覧

カワトンボ


コウノトリの郷公園にカワトンボが姿を見せはじめました。鮮やかな茶色の翅。ニホンカワトンボといわれる種類です。少し上流に行くと透明な翅をもつアサヒナカワトンボも現れます。カワトンボが終わるとハグロトンボが現れます。

ビオトープではシオヤトンボの産卵行動が見られます。シオカラトンボより少し小さなトンボです。


クロベンケイガニ


クロベンケイガニ (十脚目 イワガニ科Chiromantes dehaani)
黒弁慶蟹

円山川の下流域の石積み、土手などにいる。石の隙間や土の穴に住んでいる。よく似た仲間にアカテガニもいるが、アカテガニよりは水に近い場所で生活している。

 陸上で生活するクロベンケイガニやアカテガニは、挟み脚の付け根にある給水口から水を体内に取り入れ、鰓で呼吸する。その水を口の上にある孔から出して、酸素に触れさせて、再び吸水口から体内に取り入れる。同じ水で繰り返し鰓呼吸するのだ。だから水分が不足してくると、水は粘りけを増して泡ふき状態になる。

雑食性で枯れ草やミミズなどいろいろなものを食べているようだ。
全体が黒っぽいが、大型になると挟み脚が青紫色になってくる。
 兵庫県レッドデータではCランクに記載されている。「特殊な環境に生息・生育する種、個体数の極めて少ない種、分布域の極限している種等県内において存続基盤が脆弱な種」ということである。円山川下流域でも、いるところには沢山見られるが、どこにでも普通には見られるということはない。


ヌマエビとミゾレヌマエビ

水田のビオトープやその周辺で見つかるエビの殆どがミナミヌマエビですが、円山川の本流や下流域のワンドなどで調べると、よく似た別種のエビが見つかります。

これはミナミヌマエビで上から見たところ。

これはミゾレヌマエビです。角の先端と、胸の棘に特徴があり、見分けられます。小さな個体が混じっています。オスは小さいらしいのいでオスかも知れません。

ヌマエビがいました。初めてみました。見逃していたのかも知れません。これは眼の上の棘で見分けます。

この棘です。


モリアオガエルの産卵


ビオトープではモリアオガエルが産卵を始めた。シュレーゲルアオガエルより少し遅れて産卵期に入る。中には地表近くの草の上に産卵しているものもいる。

最近、成体になかなか出会えない。以前は、卵塊のある木の幹をたどっていくと、すぐに見つかったのに。枝をゆすってみると、緑の物体が水面に落ちた。小さな木の実が落ちたように見えたが、近くで見ると、底の泥に半分埋まったカエルがいた。手にとって見ると、眠そうな目をしていた。

こちらはアマガエル。昼間から元気いっぱい。大きなペットボトルに入れてしばらく観察した。アマガエルはアオガエル科とは別のアマガエル科。姿は似ているが、別グループ。


カエルの産卵

文化館の裏のビオトープでカエルの卵を見つけた。この時期だと、トノサマガエルかウシガエル。昨年トノサマガエルの実績があるので多分そうだと思うが、かなり発生が進んでいる。トノサマガエルの卵塊は、アカガエルほど見つからない。

ビオトープではニホンアカガエルのオタマジャクシが大きくなった。顔をアップしてみると、トノサマガエルとかなり似ている。


庭先レストランに集う鳥たち


我が家の庭に生ごみ処理機の残渣を巻いておいたら小鳥たちがやってくる。楽しいのでミカンやカキなども置いておいたら、もっと集まってくる。

シロハラという鳥がのさばりだして、独り占めしようと他の鳥を追い払うのであるが、一日中追い払うのは無理で、ちょっと用事で出かけたときなどに他の鳥たちが隙を見て食べに来る。この辺りは僕がさくらんぼを鳥から守るために追い払いをしても無理なのと同じである。


ヒヨドリ

メジロ

シロハラ

ジョウビタキ

ウグイス?、図鑑ではセンダイムシクイにも見えるけどこちらは夏鳥みたいだし、、、


アカガエルの産卵

3月の1・2日の土日、ビオトープでアカガエルが産卵しました。先週はなかったので、まだ産卵したばかりのようです。


今年は、産卵が遅れています。気温が高かったわりには2月に雪が多く、アカガエルは産卵のタイミングを逃したのでしょうか。

カエルの成体を探して網で探ると、メダカがたくさん入りました。


コハクチョウ


今年もコハクチョウが豊岡盆地で越冬している。
11月の上旬に飛来し、多くは中継地点として短期滞在で南か西へ飛んでいったが、3羽がそのまま滞在している。
今年で3年目だ。これは明らかにコウノトリ野生復帰プロジェクトの効果である。つまり、冬場の田んぼに水を張る冬季湛水水田が増えてきているからだ。
冬の豊岡盆地には稲の2番穂などのハクチョウの餌はたくさんあるのだけれど、安心してねぐらとできる浅くて広い水場がないので越冬しにくかったのであるが、冬季湛水で可能になったのである。
 わずかな羽数であるが3年連続ということは、今後も徐々に増えてくる可能性も高い。
 ハクチョウの越冬地とすることは、実はコウノトリ野生復帰プロジェクトの裏プロジェクトとしてコウノトリ市民研究所では位置づけている。
 そろそろ豊岡盆地は「ハクチョウの越冬地宣言」をしてもいいかもしれない。
 ちなみに、石川県、鳥取県はたくさん越冬している。ハクチョウはこれまで但馬を通過していたのだ。
 ハクチョウが定着すれば次はマガンやカリガネも期待できる。
写真は豊岡市河谷 12月2日
 鳥の関係の詳しい人のコメントがあればお願いします。


アオウミウシ


アオウミウシ
もう夏も終わりになりましたね。
磯に行くといろんな生き物がいるけれど、ブルーがきれいな生き物はアオウミウシだと思うな。
別に珍しい生き物ではなく、但馬海岸にも普通にいます。ウミウシの中ではもっとも普通に見ることができると思うよ。
模様は個体ごとにいろいろなパターンがあるけれど、どれもきれいだよ。
鮮やかな青に白から黄色の模様が入っている。
頭のほうから赤い触角が2本出ていて、背中から赤と白の鰓が円形に並んでいる。
軟体動物、貝の仲間だよ。
人が少なくなった海に出かけて、磯を覗いてみよう。
海の生き物はカテゴリーがなかったので、ビオトープ観察日記に入れました。
海岸は豊岡盆地ではないから本来は市民研究所の活動範囲外かもしれません。
でも夏なので載せました。


オオイトトンボ


野上の田んぼビオトープ、6月になるとオオイトトンボが目立ちます。
オスの少し白を混ぜたような青色がきれいです。
オスとメスがつながって、タンデムになって飛んでいます。
形がハート型になるときがあります。

アジアイトトンボはあぜの草むらによくいますが、オオイトトンボは水面の上や水面から出ている植物に止まっていることのほうが多いように思います。

トンボが水の中に入って行う潜水産卵も観察できます。


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