コウノトリ 一覧

トラックも平気


コウノトリの郷公園が開園して10年。試験放鳥が開始され4年。46年?ぶりの野生化での巣立ちから2年3ヶ月。10月31日に豊岡市但東町唐川で2羽が放鳥され、37羽が自由に飛んでいる。参考までに飼育下では99羽が郷公園と増殖センターにいる。

コウノトリのいる風景もすっかり馴染んできた感がある。最近、蓼川大橋のたもとの円山川の浅瀬で良く見かける。車から良く見えるのだ。10羽ほどいただろうか。

朝もやの中、撮影した。一部飛び立たせてしまった。

横を沢山の車が行き交っている。

R312の横の電柱に停まった。


円山川が大好き、電柱も好き、トラックも平気だよ。人間は近づきすぎたら一応逃げます。


2009年のコウノトリ


新年になって、冬らしい天候が続く。雪も降ったがまだ本格的に積もってはいない。野外のコウノトリたちにとっては厳しい季節が続く。ここを乗り切れば、すぐに繁殖期が待っている。
1月3日、六方田んぼの放鳥拠点のフレームにたたずむコウノトリ。じっとあたりを見回している。

1月4日、河川敷にある東浦ビオトープ。工事中の河川敷にぽつんと一羽。

しばらくするともう一羽飛んで来て近くに降り立つ。

そして、よく見るとさらにもう一羽いる。この後、三木の放鳥拠点で二羽。この日はここに五羽いたことになる。
絶滅する前のコウノトリは、豊岡盆地のどこで、何を食べて冬を過ごしていたのだろう。そこは、どんな環境条件に支えられていたのだろう。今となっては、なかなか見えてこない。


コウノトリの近況


コウノトリの写真はひさしぶり。あいかわらず、コウノトリの郷公園で、サービス精神を発揮している。観光客のみなさんはカメラや携帯で撮影。

彼らは彼らなりに、いろいろ考えもあり、ここで暮しているのだろう。これから繁殖期を迎えるとどんな行動をとるのだろう。


放鳥と野生復帰


秋の行楽シーズン、コウノトリの郷公園は今日もお客さんでいっぱい。
コウノトリたちも相変わらず、郷公園の周辺を飛んだり屋根の上に陣取って、観光客から、「あれは人形だろうか?、何や動いとるでえ、、」とか不思議がられたりしている。
コウノトリ文化館の屋根の上に止まると、大変よく納まってしまう。これは、J0399(段階的放鳥 2007年9月山本から放鳥)メス 2005年4月8日生まれ J144×J168(Vペア,豊岡)。放鳥しても郷公園に戻ってきて定着しているようだ。

こちらは、J0001(段階的放鳥 2006年7月巣立ち) オス 2006年5月18日生まれ J305×J273(Wペア)。ここで生まれて、巣立ちとともに自由に飛べるようになったものの、与えられる餌に完全に頼っているようである。

安全で楽に餌が採れる状況であれば、そこに定着するのは、野生動物でもごく自然なことといえると思うので仕方がない。別にこいつらがけしからんわけではない。楽に生活できて、仲良くけんかして、そして郷公園を訪れる人たちにも楽しんでもらえているのだ。ただ、野生復帰プロジェクトとしては好ましい状況とはいえないだろう。

しかし、こんなコウノトリばかりではない。
J0363 メス(自然放鳥 2006年9月23日 大磯河川敷から放鳥) 2003年4月26日生まれ J044×J102(Rペア)。このお嬢さんは、たくましく生きている。与えられる餌なんか当てにしていない。郷公園にも戻らない。

東浦ビオトープや小坂田んぼなどで自立している。もう1年以上経ちました。彼女はえらいと思う。先日も小坂田んぼでバッタなどを食べていました。割と食い放題みたいです。


巣立ち直前


巣立ち直前

 本日仕事の関係で、夕刻現地へ赴くことができた。
もう巣立っているかと思ったがまだ粘っている。親も待ちきれないのか雛を置いてどこかへ行ってしまった。聞くところによると、夜も巣に戻らず雛だけで夜を明かすこともあるようだ。

 雛に粘られて大変なのは報道陣と郷公園関係者、連日張り付いている。報道各社は地元だけでなく神戸や大阪のほうからも応援に来ているらしい。ご苦労さんなことである。

 日曜日になれば参議院選挙があるし、8月2日にはすぐ横で花火大会がある。それらを考えると明日巣立ちという可能性が高い。コウノトリたちはなぜかそのあたりは周りの期待に応えてくれることが多いのだ。ここまで引き伸ばし、これまでもかなり報道されている。本番でのタイミングを外さずに巣立つかどうか、本日の様子から行くといつでも大丈夫、後はひよこの勇気だけであろう。

 明日巣立つと僕はそう思うのです。明日は僕は見に行けないし、あさっての土曜日まで粘ってくれると見に行けるのですがね。
 排泄シーンも撮れました。


巣立ち間近

5月19日に生まれたひよこもすっかり大きくなって、もう巣立ち間近。
お父さんが近くの電柱にとまって速く飛んで来いと巣立ちを促しているようだよ。

お母さんが戻ってきました。

吐き出した餌をもらっています。あんまりたくさん吐き出したようには見えなかったよ。

18日から20日ぐらいに巣立つのではないかと予想されています。
たくさんの報道陣が巣立つのを待ち構えていたよ。


コウノトリのひよこの成長など

5月20日百合地の人口巣塔でオスJ0275とメスJ0228のカップルから待望の自然下でのひよこが誕生した。
高い人口巣塔の上なので、コウノトリを刺激しないように少し離れた下から見上げても何も見えない。
6月17日、ようやく見えるようになった。僕は土日しか見にいけないので仕方がない。

6月23日、1週間で見違えるようにたくましくなっている。
これだけ大きくなったらもう大丈夫。

ひよこがお尻をあげて、何をするのかと思ったら糞をぴゅっと外に飛ばした。巣の中を汚さないように、よく分かっているね。

こちらは、野上の増殖センター奥のヒマラヤスギのてっぺん。
J290と生き別れにされたJ362がとまっている。アオサギとのツーショット。
現在野上のこのエリアは赤石で産卵したJ384とJ389のペアが、制圧しているようである。J290も彼らが戻ってきたら追い払われるらしい。
ハチゴロウの時代は遠くなってしまった。


J384とJ389の巣篭もり


ハチゴロウとJ990がいなくなった野上の増殖センターにJ384とJ389が即座に乗り込んできたことは先月書いたが、このカップルはまだ2歳で(もうすぐ満3歳)、産卵するには若すぎる、記録では3歳でも早いほうと言うことなのだが、なんと産卵して巣篭もり状態になっている。
はじめのうちは、増殖センターの西の電柱に巣を作り出して、感電してはいけない、停電の原因になるとのことで巣を撤去され、個人で作られた人工巣塔に巣材を移動するも、そこには作らずに赤石の人工巣塔に営巣しだした。
赤石というところは、5年ほど前という早い時期から田んぼに魚道をたくさん設置して、冬季湛水水田やコウノトリ育む農法にも取り組んでおり、昨年からはドジョウの養殖も始めた地域で、魚道から上った小魚をハチゴロウが食べたりしていて、コウノトリプロジェクトでは先進地である。
この場所を選んで巣篭もりをするという、いつも思うのだが、コウノトリたちは、人間側の期待に沿った行動を、時には期待以上の行動をしてくれることが多い。
若すぎるカップルであるが、オス、メスともに抱卵に熱心であるようだ。教えてもらっていないので本能に基づいた行動なのだろうが、大したものである。
雛がかえったら、すごいことであるが、今の時点ではあまり期待しないでおこう。


J0389とJ0384 07.03.04


j0389

J0384
ハチゴロウが死んでしまった。
僕としては非常に残念というか悲しい。
沢山のハチゴロウファンも同じ気持ちであろう。
実は僕はハチゴロウは死んでいると思っていた。
ただ、それは遠くの海に落ちてとか、大陸のどこかで行き倒れ、そう思っていたのだ。
なのに、こんなに近くで死んでいたとは、まったく考えていなかった。そんな死に方をあいつがするとは、とても予想できなかった。何が原因で死んだのだろうか。コウノトリの郷公園でもはっきりとした見解は出ていないようだ。
彼の運気が落ちている兆候はあった。メスにはうまくアプローチできず、362とは結構仲が良かったのであるが、こともあろうか、野上の増殖場で虎視眈々とハチゴロウの座を危ぶんでいた290とできてしまった。290は294とできそうな感じだったのに、なんと、362と294がバトルして362が勝利を収め、290と362という兄妹の関係でできてしまったのだ。ヒマラヤスギのてっぺんも290に取られ、アカマツの巣もハチゴロウが少し出掛けている間に290たちに居座られたりしていた。ハチゴロウは豊岡でカップルになることをあきらめたのか、今年は巣作りもほとんどしていなかった。大体昨年お見合いに放たれたメスを贅沢言って逆に攻撃するという暴挙も、メスたちの反感を買ったであろうし、彼も、もう豊岡での生活で子孫を残すということにややあきらめ感が出てきたのかもしれない。
ハチゴロウから野上の主導権を奪った290と禁断の愛を勝ち取った362のカップルも、繁殖行動が認められるや、近親交配、野生復帰プロジェクトによろしくないということで、290捕獲作戦が行なわれるや否や、餌に釣られて関係者もびっくり10分ほどで自らケージの中に入っていき、あっさり捕獲され、繁殖シーズンが終わるまで飼育下に置かれることとなった。
さて、長々とハチゴロウが死んでしまったことについて恨み言など書いてきたが、ようは、野上増殖センターの主がハチゴロウから290に移ったものの、290も昨日捕獲され、コウノトリたちにとってなかなか居心地の良いこの地の主がいなくなったとたんに、389と384のカップルが早々にやってきたのである。このカップル、まだ完全にできているのかどうか疑わしいところもあるが、早速ヒマラヤスギのてっぺんにオスの389が、その下の木にメスの384が占拠している。コウノトリ達もなかなかしたたかというか、競争が激しいのである。良い場所はすきあらばみんな狙っているのだ


J0363真冬にカエルを食す


高病原性鳥インフルエンザの影響で、公開ゲージのコウノトリたちが収容されたとか、ハチゴロウとJ0294が駆け落ちしていなくなったのではないかとか、J0290とJ0362が兄妹なのにカップルになったとか、コウノトリたちの世界も騒がしいが、J0363は小坂盆地や出石川の河川敷で淡々と過ごしている。
昨年9月の放鳥後、コウノトリの郷公園へ一度も帰らずに自立している。
本日観察していると、冬眠中のカエルをあぜ際から見つけ出して食べていた。もしかしたら産卵に来ていたアカガエルかもしれない。

カエルを増やすということは、冬場の餌にもなるのだ。
種類まではちょっと同定できないが。アマガエルかなあ。アカガエルかなあ。

平成19年2月10日豊岡市沖加陽 東浦ビオトープにて


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