2007年度 一覧

田んぼの学校7月

7月8日 田んぼの学校 小川で遊ぼう
参加者 約50名
夏は、やはり魚捕りが楽しい。しかし、小川の魚たちは、小学校低学年の子どもたちに簡単に捕られるほど、のんびり泳いではいない。多分まともでは捕れない。田んぼと違って、個人プレーではほとんど無理で、チームプレーでやっと魚が捕れる。そんな体験もまた意味があるだろう。
今回は、4箇所網をはり、逃げ道をふさいだ。その中で、子どもたちは網で探る。網を並べて水草の中から追い出すと、網の中に飛び込んでくる魚がいた。きれいな婚姻色のオイカワが仕切り網にひかかった。果たして、魚が捕れるかと心配したが、子どもたちは、けっこう楽しんでいた。もちろんずぶぬれ。
採れた魚は・・
オイカワ、カワムツ、モツゴ、タモロコ、フナ、カマツカ、メダカ、ドジョウ、シマドジョウ、ヨシノボリ。
個体数が多かったのはカワムツ。
鍋はトビウオ。
今回は写真がない。スタッフが少なくて、写す暇がなかった。


臨時田んぼの学校07,07,01港西小学p


臨時田んぼの学校07,07,01港西小一年生学p
参加者約50人 曇り
一年生なので、あまり田んぼに入らないのではないかと思っていたが大間違い。みんながんがん裸足で田んぼの中に入っていく。泥んこになって、大喜び、水路の水で助け合って泥を落とす。子供だけでなく、お母さん方も熱心に生き物採集、子供のころよく捕まえたといっておおはしゃぎ。パワーがある。

定例の田んぼの学校でも、初めのうちは田んぼの中に入るのをためらう子や、お母さん方は横で見学を兼ねておしゃべりに専念というパターンも多い。
学pだと、学年全員だから、さらに生き物に興味のない子もいるはずなのだが、そんなことはまったくなかった。
港西は、近くの川でよく遊んでいるらしい。港町ということも関係するのだろうか、お土産にワカメもいただいたし、もともと生き物と密接な生活をしている地域なのだろう。大人も子供も頼もしい限りである。なぜか田んぼの学校に熱心なお母さん方は美人が多い。ひとつ不思議なのはお父さん方の参加が非常に少なかったのである。1名だけだったように思う。どうもお母さん方が圧倒している。

生き物は、トンボが成虫ヤゴともに多数。タイコウチ成虫、ゲンゴロウ幼虫、トノサマガエルオタマ、イモリの幼生多数。
イモリの幼生はえらが外に出ていてウーパールーパーのようである。



田んぼの学校の常連さんもたくさんいらっしゃるので、大鍋もするとのこと。おいしい鍋もできました。


臨時田んぼの学校07.06.17


臨時田んぼの学校07.06.17
国府小3年学Pの田んぼの学校。参加者約100名

先週の定例田んぼの学校から一週間しか経っていないのに、生き物の様子がかなり変わっていました。
ゴンゴロウ類がほとんどいなくなって、トンボはショウジョウトンボが多くなり、ギンヤンマも出てきました。
トノサマガエルのオタマジャクシも大分大きくなってきました。
学pの子供たち、生き物を触るのを嫌がっている子もいましたが、興味心身でいらいまくっている子もいました。
お父さん方や先生にも張り切っている人がたくさんいました。

当然のことではありますが、道具運びや後片付けもみんなでしてもらいました。
田んぼの学校の常連さんもいるので、大変スムーズに行き助かりました。
前日から泊り込みで夜間観察会をしていたので、上田、鳴海、稲葉のスタッフは疲れていたのです。

いつものことですが、生きのもたちは最後に放流しています。
学Pを通じて、田んぼの学校の輪が広がっていくとよいと思いました。
難しいことではないので、いろんなところでいろんな主体が実施するようになれば。


田んぼの学校07.06.10


参加者約230名、子供150名
晴れ


コープ自然派約30名、中筋小学P約70名が加わり大人数になりました。
鍋のときはもっと多かったかもしれません。
ニホンアカガエルが上陸しているが、ヤマアカガエルのオタマジャクシがまだ多数いて、今年は気温がいまいち上がらない関係か、アカガエルの成長がおくれているようです。

脱皮直後のオオコオイムシ

クロゲンゴロウ

トビゲラの一種の幼虫。穴の中にいます。家ごと歩きます。

水アブの幼虫
モリアオガエルの卵がたくさん。ショウジョウトンボが出てきました。イシガメが出ません。クロゲンゴロウが多数。メダカ多数。
マツモムシにかまれて泣く子が一人出ました。たまにこんなことがあります。
天気がよく暑いので、水の中を走り回る子もたくさんいました。


観察風景

人数が多すぎて、荷物を運んでもらうとか、洗ってもらうとか、なかなか統制が取れません。
鍋の野菜は学Pの方にしてもらい、うまく行ったようです。

鍋に長蛇の列、自分のおわんを持ってきてくれた人がたくさんいて助かりました。
終了後に地元のIさんがジムグリを捕まえてきました。まだ幼蛇で美しい蛇です。


市松模様が美しい
終了後も川で遊んだり、たくさんの人がのんびりと過ごしていました。
5月の含めて、捕獲生物一覧などコメントお願いします。>上田さん


コウノトリ市民研究所 
ニュースレター <2007-6月号> 2007.6.1
6月に入り、田植えの終わった田んぼのイネも、少しずつ成長しています。カエルも毎晩鳴いています。そろそろホタルの季節を迎えます。
6月は雨になるかもしれませんが、田んぼの学校は中止はありません。参加・不参加は各自で判断してください。ただし、雨の場合は、傘をさして散歩をするか、工作で時間をつぶすぐらいです。鍋はあります。
/// 6月の行事案内 ///
★田んぼの学校・6月 
6月10日(日) 
集合 コウノピア 9:30
田んぼでトンボやカエル、メダカ
★6月の生き物調査 
6月14日(木)
  水路のゲンジボタル調査
集合 豊岡高校前 20:00
  
6月16日(土) 
  市街地水路のヘイケボタル調査
集合 市役所前  20:00
  
6月X日
  ゼフィルス分布調査(プレ)
  ハンノキ林にミドリシジミを捜しに行きます。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願い
ます。行事での事故等について市民研究所では責任がも
てません。すべて参加者の自己責任でお願いします。


シカ肉料理講習会


6月3日10:00-14:00
篠山市民センター
市民研究所のシカ肉料理の技術向上を図るためニホンジカ有効活用研究会設立準備会が主催した講習会に鳴海と稲葉が参加した。
講師は北イタリア エミリアロナーニャ出身のイタリア人のシベリ・ファウスト氏である。

丹波産シカ肉を使って、背ロースのカルパッチョ、サラダ、コリアンダー風味のリゾット・シカ肉カレー添えを作った。
鳴海理事指揮の下、日ごろから短時間に仕上げることに気をつけている我々は、スムーズに料理を完成させた。
2,3、シベリさんの事前の指導と違うところもあったがまったく問題なく料理を完成させた。
あくまでも私の評価であるが。カルパッチョは大変やわらかくておいしい。癖がなく柔らかなシカ肉のロースの特徴が十分に満喫できる。グレープシードオイルが良いのかもしれない。

リゾットとカレーも十分においしかったが、シカ肉がやや硬い。これも鹿肉ゆえのことであるからいいのかもしれないが、、鳴海理事はその点を指摘していた。コリアンダーとローズマリーの風味が効いている。

サラダも私としては合格。

で、今日学んだ料理は、なかなかお昼の鍋などには生かしにくいだろうなあというのが正直な感想である。ただ、いつもの味噌仕立ての鍋に代えて、洋風のシチューにすることはできるかなと思った。いろいろな香辛料とか使って。
白鷺畜産の社長がシカ肉のミートローフ、シシ肉の焼き豚?を持て来られて、こちらもいただいた。しし肉焼き豚は非常に美味。100点満点。
ソーセージなどのシカ肉加工食品はおいしいのはおいしいのだが、シカ肉であるという特徴がなくなってしまう。確かにおいしいのだからいいのだが、香辛料のせいか、ただの食品になってしまうように思うのだ。


田んぼの学校07.05.13


田んぼの学校。
参加者約90名
本年度正式なスタート。田んぼの学校も6年目に突入。
スタートしたときの常連の子供たちもほとんど卒業し、少しづつ常連の子供たちも変化していく。
現在放鳥拠点としてフェンスで囲まれているビオトープで、6年前に10人ほどで始めた公開生き物調査。
それ以降、30回以上は田んぼビオトープに入っているのだから、述べ2000人ぐらいの子供たちが参加したことになる。
開校式。

観察風景


FMジャングルの取材もありました。
土曜日の夕方と再放送がもう一回、子供の野生復帰大作戦で放送されます。つきに2回程度?

バットに入れて観察と説明

シマゲンゴロウ

マルガタゲンゴロウ

スジブトハシリグモ

ムカシヤンマ

トンボ型(ショウジョウトンボ?)やご

大鍋もやりました。シシ肉です。


豊岡盆地のイトヨ プレ調査

【日 時】2007年5月13日(日)15:00~17:30
【参加者】主任研究員8名
2007年度のNPO総会終了後、最近話題になったイトヨ(トゲウオ)の調査に行こうと有志が行動した。かつて本川とつながるいくつかの水田水路にイトヨが遡上してきた。その昔、豊岡高校生物部ではイトヨの調査を継続的に行っていた。最近の事情はさっぱり分からない。

激特事業で河道拡張工事が行われている現場。工事前は本川と細い水路でつながっていた池(というか沼というか、水溜り)がある。10年ほど前、この場所で子供とザリガリ採りをしていたら偶然イトヨが網に入って驚いたという市民からの情報を、最近国交省に伝えた。
さっそくにも国交省の調査が入った。現時点でイトヨを確認するには至らなかったが、経緯を踏まえてこの湿地に注目する旨の回答を得た。残った湿地は今後の工事で埋められることはないし、すでに埋まった部分は元の状況に近い形に戻すとのこと。国交省の動きも、ずいぶん環境配慮型へと変わってきている。

さて、その池である。工事で本川との水路が分断されており、降海型イトヨの行き来は現状では無理。陸封型イトヨは豊岡盆地には元々いないとされている。
網を入れると、なるほどアメリカザリガニの幼体がよく採れる。小型ゲンゴロウ類も網に入った。しばらくすると親子連れがザリガニ採りに現れた。ここは昔から現在に至るまで、やはりザリガニ採りのポイントのようだ。市街地に隣接することも人気の秘密だろう。
この池とつながる湿地を移動しながら網を入れてみたが、イトヨどころか、雑魚一匹も見つからなかった。どうも現時点で魚は棲めない環境のようだ。ヨシ原では県レッドデータBランクのオオヨシキリが盛んに囀っていた。

さきほど終わった総会内、激特工事中の豊岡盆地の水辺で、魚類を含めた水生動物の現状調査をしたらどうかと提案した。イトヨにターゲットをおいてみたらどうか。今後の水辺環境回復の指標として、現時点での調査結果は生きてくる。
そんなことで、勢いづいた私たちプレ調査団は、日が暮れようとする時刻もお構いなしで、河口右岸の戸島湿地の工事現場へとポイントを移したのであった。
東の林縁に「末期の水」と呼ばれる湧き水が湿地に流れ込んでいる。昔から地元の人には知られた山清水のようだ。この清水にイトヨが誘われてくるかも? ヨシ原の泥地は水場とヌタ場になっている。獣臭がむんむんする。
ここの複数個所で網を入れてみるが、ザリガニ一つ採れなかった。湿地の中核に入れば生き物がいるにちがいないが、工事で深堀りされた溝をすくっても成果なしだった。サギ類と、コガモが少し残っていた。

戸島湿地と本流をつなぐ水路を調査した。周りの施設からの排水も流れ込んでいる。しかしカワニナやカダヤシが網に入ったから、生き物が住める環境にはある。イトヨがこの水路を伝って整備された戸島湿地に入り込む可能性もあることをうかがわせた。夕方の上空を県レッドデータAランクのミサゴが飛んだ。

戻り道の円山川右岸、田んぼの水路にいかにも「居そう」な、湧き水のプールを覗いてみた。肉眼でも魚影が確認でき、最初はシマヘビがのんびり泳いでいた。網で確認できたのはフナとメダカ。田植えの時期に水が溜まるように簡易の堰が設けてある。水質もよいこの場所、本川からのイトヨ回遊の可能性に期待しながら現場を後にする。
今後、定期的に盆地内の水路を同じように調査してみると、意外な発見があるかも知れない。本来のコウノトリ市民研究所らしく、生き物調査のモチベーションを少しずつ回復してゆきたいと思っている。
※今回、最後の湧水池の調査では、地主と思われる方から、無断で私有地に入ったことに対する注意を現場で受けた。水田内での生き物調査には同様の問題があるので、子供どうしの遊びならともかく、大人の調査ではそれなりの気遣いが必要である。今後の活動への留意事項として記録に残す。


ニュースレター<2007-5月号> 

 4月に入って肌寒い日が続きました。しかし暖冬の影響か、サクラは例年より少し早め、タンポポも少し早いく開花しました。4月から田んぼの学校2007がスタートしましたが、まだ正式な案内はしておりません。5月の田んぼの学校で、開校式をする予定です。今年もたくさんの子どもたちと共に、生き物を調べながら、遊びたいと思います。
○バードフェスタに参加しました
 4月14日(土)・15日(日)に大阪自然史博物館で実施されたバードフェスタ2007に市民研究所もブースを出しました。とてもにぎやかでした。コウノトリ関連のたくさんの無料配布物を配布して来ました。市民研グッズは、そこそこ売れました。クラフトコーナーは、大人気で、大阪の子どもたちにも楽しんでもらえることがわかりました。
 テーマは、「共に暮らすコウノトリ」でしたが、写真の展示場所が目立たず、メッセージを伝える工夫が必要だと思いました。しかし、写真は見る人は見ていたと思います。とてもよい写真でした。スタッフとして参加されたみなさん、ご苦労様でした。
○文化館・市民研企画展
 コウノトリ文化館の販売コーナーの空きスペースで市民研究所の紹介展示をしています。バードフェスの展示そのまま利用しました。このスペースは今後いろいろな企画展示に使われるそうですが、空きができた時に、市民研もいろいろな展示をやっていきたいと思います。
★市民研5月の行事案内
「田んぼの学校・5月 田んぼで遊ぼう」 
・・オタマジャクシ、タイコウチなど・・
日時:5月13日(日) 9:30~コウノピア集合
 田植えの準備が始まりました。春のビオトープもにぎやかになってきます。アカガエルのオタマジャクシやメダカを狙って、肉食の水生昆虫が集まります。そろそろアマガエルやトノサマガエルも産卵します。シオヤトンボやカワトンボなど春のトンボが、もう飛んでいます。
*田んぼの学校は当日19年度の登録用紙を持参してください。その場で記入することもできます。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。
★市民研究所19年度の研究員への登録受付中です。
研究員に登録されると毎月ニュースレター送ります。また、興味ある調査活動等に参加していただけます。(会費:家族単位で1000円)


大阪バードフェスティバル2007

 大阪バードフェスティバル2007に参加した。
 じつは、昨年の大阪自然史フェスティバルに参加しようと思っていたのだが、締め切りが来てしまって参加できなかった。
 大阪は遠いので誰か一人は前泊しないと準備ができない。幸い京都や神戸に住まれている会員の方に手伝っていただいてなんとか準備ができた。
 40強の団体が参加しているが、時間的にはうちが最も遠方からの参加になる。
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 展示の基本的な考え方は、
 綺麗なだけのコウノトリの写真、かっこいいだけのコウノトリ写真、そんなハレのコウノトリではなく、矛盾の中に暮らすコウノトリの写真を展示する。例えば、治水工事の中で進められている自然再生工事の現場に舞い降りたコウノトリ、・・・。
 コウノトリの野生復帰は、じつは人の野生復帰。中でも子どもの野生復帰は大きな意味を持つ。また、自然の健康診断も忘れてはいけない。そんなうちの日頃の活動を展示しようと思った。

 ということで「人の暮らしとコウノトリの暮らし」の接点が見える写真を中央に貼り、左右の壁に田んぼの学校を楽しむ子どもたちと生き物地図の「鳥」と「RDB」を貼った。
 商品をたくさん売ろうと思っていたが、お人好しの市民研は、「大阪に行ってきますので何でも配りますよ。」とコウノピア、郷公園、県民局の環境課に声をかけていた。それぞれから山のような配布物を預かっており、自分とこの商品を売るよりも預かりものを配布し終わろうと必死だった。


 やればできるもんで、環境課とコウノピアの冊子は全部配り終えた。
 いろいろな団体が作品を作るコーナーを作っていたが、市民研のクラフトコーナーは子どもに人気のブースだった。そして、郷公園からいただいたコウノトリの折り紙がまた評判だった。会場の至るところで折られており、一日に500枚では足りなかった。

 反省点として、次の2つがある。
 配布が忙しくて、よそのブースをほとんど見に行けなかった。それで、目的の一つだったお友達になる団体ができなかった。お客さんとゆっくりと話をする時間もなかった。それでも、コウノトリのことはなかなか知られていて、「卵を産んだけど孵りそうか?」だの「この間豊岡に行ったよ。」だのという人はそこそこおられましたね。親戚が田んぼの学校に参加しているという人もあって、そうなのかと思った。
 クラフトの体験者は、小学校の低学年以下が圧倒的で、そのお世話に忙殺された。こういうときは簡易版がいいと思う。


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