但馬のキノコ 一覧

カバイロコナテングタケ


2005.7.24 豊岡市妙楽寺
カバイロコナテングタケ ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ属
Amanita rufoferruginea Hongo
蒲色粉天狗茸
 空梅雨の後、雨が続き、夏のキノコがたくさん出てきた。
 カバイロコナテングタケ。
明るい帯褐橙色の粉で覆われている。触ると手にくっつく。基部は膨らみ、粉質のつぼの名残が残っている。薄い膜質のつばがあるが崩れやすい。
 このキノコ、はじめはテングタケ科とは気が付かなかった。なかなかきれいなキノコである。夏から秋にかけて雑木林に発生。

 幼菌


 指でつまんだ跡が残っている。
 蒲:蒲(がま)の穂のような色。赤みを帯びた黄色。かば。
 天狗:深山に住むという妖怪。山伏姿で、顔が赤くて鼻が高く、背に翼があり、手には羽団扇(はうちわ)・太刀・金剛杖を持つ。キノコの場合は天狗の鼻に例えている。


センボンイチメガサ

センボンイチメガサ
2004.10.2 豊岡市目坂
センボンイチメガサ ハラタケ目 モエギタケ科 センボンイチメガサ属
Kuehneromyces mutabilis (Schaeff.:Fr.) Sing.et A.H.Smith
千本市女笠
ホームページの新装に際し、但馬のキノコも新たなステージに変身しようと思う。
 まず、学名を記す。しかし僕には学名そのものが良く分かっていない。とりあえず図鑑に書いてあるとおり記す。
 つぎに、僕には同定不能のものについてもあげていくことにする。可能であれば、諸先生方のコメントをいただき、検討したい。
 また、4月1日付で、「但馬幼菌の会」を発足した。会員は、僕と、豊岡市日高町の但馬変人クラブ所属のF氏の二人である。幼菌の会のH先生のコメントを期待して「但馬幼菌の会」と命名した。
 F氏については、但馬変人クラブホームページで但馬のキノコについての情報を順次取り上げられていくことと思う。本会の活動により、今後但馬のキノコ相の解明が進むことを期待している。
  http://tajihenclb.web.infoseek.co.jp/index.html

 さて、新但馬のキノコの第一番目は、センボンイチメガサである。広葉樹または針葉樹の切り株などに束生、群生する傘の径3~6センチ程度のキノコである。食用キノコであるが、どの図鑑を見ても猛毒のコレラタケ(ドクアジロガサ)に似ているので要注意と書いてある。つばが明瞭でささくれもあるのでセンボンイチメガサに違いないと思うが、なかなか食べる勇気は無い。
 趣のある和名である。
 千本:たくさん群生する様を表す。
 市女笠:かぶり笠の一。菅(すげ)などで編み、中央に高く巾子形(こじがた)という突起を作った笠。市女が使用したのでこの名を生じたが、平安中期ごろには上流の女性の外出用となり、男子も雨天のときなどに用いた。
 市女:市で物を商う女
センボンイチメガサ2


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