コウノトリ自然観察会11月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリと秋の渡り鳥
日時:2018年11月11日(日)13:00〜15:45
天気:晴れ
参加者:3名
スタッフ:高橋

この週末、各地でたくさんのイベントが開催されており、当観察会への参加者も少なかったです。前日にラムサール条約湿地「円山川下流域・周辺水田」拡張記念イベントがあったばかりで、今日はその拡張エリアを巡回することにしました。

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赤石地区からスタートし、堤防沿いを南下。下鶴井の電柱に4羽のコウノトリが飛来し、足環のチェックで赤石巣塔の親子であることがわかりました。写真は赤石ペア、少し離れた電柱に今年生まれの幼鳥が2羽いました。

堤外のヨシ原からはオオジュリンの声がしきりに聞こえます。ベニマシコの声も時々聞こえてきます。ノスリが時々姿を出します。川面にはカンムリカイツブリが浮かんでいました。

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立野右岸堤防から左岸沿いに集まっているカモを識別します。ほとんがマガモでしたが、ヒドリガモ、オナガガモも確認しました。ここから右岸堤外の灌木が皆伐された件、残されたエリアの伐採のやり方を再考する旨申し入れたことなどを説明しました。ラムサール条約湿地拡張エリアに組み込まれたばかりなのに、生物多様性に対する配慮が欠けていると思いました。

特別保護区の百合地から伊豆を経由して、最後に加陽湿地を観察して終了。水量が落ちて加陽湿地のワンド内にはカモの姿がほとんどありませんでした。湿土のエリアが広がれば、タゲリなど、別の野鳥がよく利用するようになるでしょう。

参加人数は少なかったですが、秋の好天に恵まれ、拡張されたムサール条約湿地をじっくり巡るよい観察会となりました。

【本日確認した野鳥】
コウノトリ、オオジュリン、ホオジロ、ノスリ、モズ、カワラヒワ、ハシボソガラス、コガモ、カルガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、アオサギ、オオバン、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ベニマシコ、ダイサギ、セグロセキレイ、ヒバリ、トビ、ハシブトガラス、ミヤマガラス、カワセミ、キジ、ハイタカ(26種)