コウノトリ自然観察会6月度(実施報告)

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テーマ:巣立ちコウノトリと野山の鳥
日時:2019年6月9日(日)13:00〜15:30
天気:くもり
参加者:7名
案内人:高橋

5月度に巡回した巣塔を6月度も巡ってみました。一ヶ月経って各巣塔の繁殖状況がどのように変化したのかをチェックするのも、ひとつの目的としました。
祥雲寺(ヒナ3羽巣立ち済)→庄境(ヒナ3羽巣立ち済)→百合地(育雛1羽)→野上(育雛2羽)→赤石(孵化した模様)→戸島(育雛3羽)

巣塔周辺の野鳥も今回はたくさん観察できて、参加者の皆さんの関心をひいていました。特に、近くからカワセミが見られたのは良かったですね。

【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ダイサギ、アオサギ、キジ、カルガモ、ヒバリ、スズメ、ツバメ、ハシブトガラス、サンショウクイ、キビタキ、カワセミ、オオヨシキリ、カワウ、ミサゴ

ご案内:
7月度、8月度、9月度のコウノトリ自然観察会および植物観察会は、暑さ対策のため午前中に実施いたします。9時30分~11時30分の予定で、参加者各自の車で市内の巣塔周辺を巡回観察します。参加希望の皆様は時間をお間違えきようお願いいたします。

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庄境巣塔は空っぽで、最後に残っていたヒナ1羽も巣立った様子でした。近くの電線で親鳥と思われる1羽が止まっているのを観察し、少し離れた電柱に別のメスの59番が大きな巣を作っている様子もスコープで見ました。

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百合地巣塔ではヒナ1羽が巣立ちの時期を迎えています。普通、この時期のヒナはしきりにジャンプを繰り返して巣立ちのタイミングを図るのですが、どうもここのヒナはその様子が見られず少し心配です。

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百合地巣塔の親子。左がヒナ、右がお父さんです。

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野上巣塔では2羽のヒナが順調に育っています。足環装着時の体重測定では2羽ともが2kg台と小さな個体で、1羽の足環が通常の金属リングでは大きすぎて、初期に使われていた樹脂リングを足首に装着したそうです。たまたま今回の参加者に郷公園の飼育員の方がいたので、コウノトリにまつわるエピソードをお聞きすることができました。

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右はお父さん。小ぶりのヒナ2羽が寝ています。

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野上のヒナの1羽、左足関節の上にリングが見えません。

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赤石巣塔では1度目の繁殖に失敗し、2度目の抱卵が続いていました。

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別の親が帰巣し、吐き戻した餌を食べ直しするのを確認しました。おそらく巣内に生まれたばかりのヒナがいるはずです。

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ヒバリです。

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ラッキーなことに、カワセミとスズメが一緒にいるところを全員が双眼鏡やスコープで観察することができました。このあと、カワセミは飛び出して水路の上でホバリングを見せてくれました。

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最後は戸島湿地管理棟からの観察。

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戸島巣棟では足環装着も終わった3羽のヒナが元気に育っています。

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眼の前のヨシの穂先にオオヨシキリが止まりました。