ヒメベニテングタケ


ヒメベニテングタケ(テングタケ科 テングタケ属Amanita rubrovolvata Imai)
(姫紅天狗茸)
 絵本によく出てくる赤地に白いぽつぽつが美しいキノコがある。これは概ねベニテングタケを描いている。ベニテングタケというキノコは、中部地方以北が分布の中心で兵庫県には基本的にない(他地域からの移入による発生の報告はある)。

 ヒメベニテングタケの名前の由来は「小さなベニテングタケ」ということである。確かにテングタケで、赤くて、タマゴタケではないとなると、ベニテングタケ?と一瞬思ってしまった。しかし、小型であるだけでなくベニテングタケとはかなり雰囲気が違う。カサや柄の根元に残るツボの破片は橙赤色であることが決定的に異なっている。

 ヒメベニテングタケ、夏から秋にかけてブナ林やミズナラ林などに発生する。小さくて可愛く美しいキノコである。

 写真は兎和野高原