サンインネコノメ


自分のBlogにも情報を載せたが、こちらでも情報提供してこの植物の認知を広めようと思う。
写真は日高町阿瀬渓谷で撮影したサンインネコノメ。今までホクリクネコノメと認識していた種である。専門家の調査でホクリクネコノメの品種のひとつとして1995年にサンインネコノメの和名で新種登録された。
学名はChrysosplenium fauriae Franch f.ferruginiflorum Wakab.et H.Ohba、関宮町大久保のタイプ標本がここに収録されている。
写真で示すとおり、萼(がく)裂片の色が薄茶色であることが、この部分が薄緑色のホクリクネコノメとの識別ポイントとなる。サンインネコノメの分布がどこまで広がっているのか気になるところである。今後山を歩くことがあれば、湿地でサンインネコノメを探してみて欲しい。


サンインネコノメの命名だけど、但馬エリアで見つかった新種ということでタジマネコノメにして欲しかった。タジマとつく植物にタジマタムラソウというのがあるけど、タジマと付けばより親しみがわくではないか。
但馬は山陰地方の東端にはなるけど、山陰という意識が薄い。山陰というのは鳥取以西のことをイメージしてしまう。サンインネコノメが鳥取から島根にかけて広く分布していればサンインネコノメでOKだけど、但馬ローカルな種であるならばタジマネコノメの名がふさわしい。