コシアブラ


コシアブラ
セリ目 ウコギ科 ウコギ属
 コシアブラという山菜、タラノメよりも美味しいといろんなところに書いてある。ずっと食べてみたかったが、よく分からない。コシアブラなる山菜がとてもおいしいらしいと知ってから6年が経過した平成17年4月、森林インストラターのSさんに実物を教えてもらった。しかし時期が早くまだ硬い木の芽状態である。どこにでもあるような芽で見分けられる自信はなかったが、匂いだけはしっかり覚えておこうと手で揉んで嗅いでおいた。
 別れたその日のうちに、とある里山公園へ行ってみると、偶然にも先ほど教えてもらったようなものに出くわした。平成16年10月の台風23号災害のために木が倒れて山道をふさいでいる。だから通常手の届かない大木の新芽が手に届く場所にあったのだ。1週間後、再び行ってみると、小さかった芽が大きく膨らみ、ちょうど採りごろで山菜図鑑の写真とそっくりのコシアブラである。さすがに間違いようがない。こうして僕は、念願の山菜を手に入れたのである。
味は濃厚でこくがある。タラノメと同じウコギ科であるがタラノメよりも味が濃い。つまり野趣が強いというか、癖が強い。シュンギクに近いものがある。タラノメよりもおいしいというのはうそではないと思う。てんぷらがいいと書いてあるが、茹でてマヨネーズやドレッシングであえて食する方がうまいと思う。
 一年後つまり昨年の春もコシアブラの倒木はまだ生きていて、再び大量収穫ができた。しかし今年の春はついに枯死してしまっていて、新芽を出してはいなかった。
 一度覚えた山菜は良く目に付くようになる。里山公園をうろつくと結構な収穫がある。 豊岡の里山では4月の中下旬が採りごろ。収穫は、木を痛めないように手の届く範囲の半分ほどにしておきたい。
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
2007,4,29 掲載


コメントをどうぞ