アカサビザトウムシ


アカサビザトウムシ 節足動物門鋏角亜門クモ綱ザトウムシ目カワザトウムシ科フシザトウムシ亜科
(Gagrellula ferruginea (Loman,1902))
赤錆座頭虫

 森林生活者であるザトウムシ。移動能力が乏しいので、同一種でも地域的な分化が著しいグループである。

鳥取大学の鶴崎先生の資料では、但馬は地理的分化の集中度が非常に高い地域となっている。今回のアカサビザトウムシは、染色体数が2n=14~20まで多様に分化している。

 アカサビザトウムシ、体長4~6mm程度。背中に一本の棘が生えている。卵越冬で、成体は7月~10月まで見られる。
ザトウムシを見かけたら、背中に棘があるかどうかを見てほしい。なかなかカッコいい。

但馬地域で棘を持っているザトウムシは3種類確認されている。その場所が海岸部であればヒトハリザトウムシ、比較的大きく黒ければオオナガザトウムシ、そうでなければアカサビザトウムシということになる。

撮影場所:豊岡市妙楽寺、豊岡市日高町阿瀬渓谷