ビオトープ観察日記

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あぜ修復作業平成14年4月6日 (04月08日)

あぜ修復作業2002年4月6日
 
 参加者は市民研究所3名、コウノピア3名、郷公園1名、パークボランティア1名。ちょっと人数が少なかったが急だったし絶好の行楽シーズンなのだから仕方がないか。でもなかなかしんどく楽しかった。
 
 1番ほ場と2番ほ場の間のあぜは非常に細く、人や鹿猪が歩くから徐々に崩れてきてしまった。2年目を前に補修作業をしたのだが、そのために10日間ほど水を落とすこととなった。3月31日に入水を止め徐々に水を落とす。しかし表面水がなくなってもそれ以上には田んぼは乾かない。生き物にはそれなりにダメージがあるかもしれない。
 
 田んぼの中に入るととろとろ状態で足をとられなかなか身動きができない。2番より1番のほうがより粘土質だ。
 
 いろいろなことがわかった。
・2番捕縄はクログワイがすごかったのだが、クログワイの枯葉は表面から2から5センチ泥の中にある。つまり枯れて葉が倒れてから上にどんどん泥が積もっている。カモが攪拌しにごり水が上に積もる。また、猪が中で遊ぶので泥が積もる。たぶん両方があると思う。明らかに大型動物の掘ったような凹みができている。これは猪に違いあるまい。
 
・クログワイの芋を探したが見つからない。もしかしたら猪が食べたのかもしれない。この間農家の人からイノシシがきれいにクログワイを食べてくれるという情報を聞いた。虫のいい話だが、今年2番ほ場からのクログワイの出方に注目だ。クログワイの芋はレンズといっていわば小型のクワイなのだが美味しいらしい。今年はぜひ食べてみたい。
 
・ガマが大きく育ちつつあるが、その新芽が食べられている。これはおそらくシカの仕業だろう。水の中にまで入って新芽を食っている。
 
・水を抜いた田んぼはいわば干潟のようになっていて、サギの足跡がいっぱい。われわれが作業をしている横にも千鳥がつがいで餌を探している。こういう状態も喜ぶ生き物がいる。
 
写真は作業風景と鹿に食われたガマの新芽

 

ビオトープ転作試験ほ調査14年3月31日 (04月03日)

3月31日 15:00ー16:00
曇り  上田、稲葉
             T123
ドジョウ          −−*−
アカガエルオタマジャクシ  ****
アカガエルタマゴ      *−*−
ヤゴ            ****
ミズカマキリ        −*−−
マツモムシ         *−−*
コミズムシ         −*−−
アメンボ          ****
ユスリカ幼虫        −−−*
ガガンボ          *−−*
バッタ           *−−−
ミジンコ          *−−−
アオサギ          **−−
 
*:いた  −:見つけることができなかった(いないということではありません)
1〜4:試験ほ番号 T:豊岡市の設置したほ場。 

 
 晴天で、田んぼの水はぬるく温かい。もうミジンコが観察された。生き物の種類も増えてきた。
 ツボスミレ、ムラサキサキゴケ、コオニタビラコ?の花が咲いている。
 
 バッタって冬眠しているやつがいるのか?。跳ねているのがいましたよ。後になって考えてみると変だな。
 ガガンボも目立ちました。アメンボはたくさん水面を滑っている。
 上田さんとコウノピアに帰ってヤゴを調べてみる。ヤンマ型の大きなヤゴはクロスジギンヤンマ。春先に出てくる。
 ギンヤンマはもう少し遅れて、またその後も出てくるがクロスジギンヤンマは春先だけらしい。
 イトトンボ型のヤゴはアジアイトトンボが多いようだが良くわからないのもいる。
 トンボ型はシオカラトンボショウジョウトンボが確認できた。
 アカガエルのオタマジャクシは、背中に2つの斑点が良くわかるのでどうもニホンアカガエルのようだ。農道で死んでいた親ガエルもニホンアカだったから、ここまで移動してくるのはニホンアカガエル?
 植物ではガマが増えてきている。水のそこでも発芽しているのが見えるが、それもガマかもしれない。
 
 いよいよビオトープ転作も2年目にはいる。今年はどうなるのだろう。
 
 写真はコオニタビラコ?

 

ビオトープ転作試験ほ調査3月24日 (03月24日)

3月24日 14:00ー15:00
曇り  上田、奥田兄弟、稲葉
             T123
ドジョウ          *−−−
トノサマガエル       −−−−
アカガエルオタマジャクシ  ****
ヤゴ            ****
ミマミヌマエビ       *−−−
マツモムシ         *−−−
コミズムシ         −−−*
アメンボ          ****
*:いた  −:見つけることができなかった(いないということではありません)
1〜4:試験ほ番号 T:豊岡市の設置したほ場。 
 今日は寒い。今年最後の冬のぶり返しか。みぞれ混じりも降る。暖かかった3月2日に確認されたトノサマガエルは今日は引っ込んでいるのか見当たらない。
 今日は奥田兄弟の頑張りもあってかたくさん確認される。アカガエルの卵は深水のT、1、2ほ場では、確認できなかったが、オタマジャクシはしっかりと確認。ちゃんと産卵されていたようだ。
 なかなか確認できなかった2番ほ場のヤゴも出ました。春になってヤゴも活発になってきたか。アメンボも活動開始。こいつらの冬眠期間は短いですね。土曜もTほ場で5個体ゲット。
 Tほ場の多様性が目立つ。ミナミヌマエビは初出、用水経路の侵入か。ハグロトンボらしきヤゴも出ました、これは基幹排水路に多数いますので、Tほ場に産卵されたのか、あるいは用水経路か。
 アオサギ、ダイサギ、コサギはたいていいますが、今回は確認前に飛び立ってしまったので記載していません。田んぼがいつもにごっているのは、どうもカモたちが夜に活動しているかららしい。
 コウノピアで上田さんによる同定会も行われました。一般来場の子供たちも熱心な子がいました。
 アイガモ農家の石田さんが今年自宅付近で冬季湛水をしているが、夜はカモの巣になっていて、うるさいぐらい活動しているそうです。夜間観察をぜひ行ってみるようにとのご意見をいただきました。アカガエルの産卵、シカイノシシの活動、カモのねぐら、、、夜間観察会はやらないといけないな。来年度の宿題だな。冬季湛水不後期稲作は行政の強力な推進を期待したい。
 郷公園駐車場横の田んぼに産み付けられたアカガエルの卵、コンバインのわだちの水溜りなんだけれど一部水がなくなり、オタマになれなく無念の状態のものが確認されました。その写真を上げておきます。

 

アカガエル調査3月2日 (03月03日)

3月2日 13:00ー15:30
曇り  上田、稲葉
 
 2月17日時点では、ビオトープ転作試験ほのある郷公園前ほ場整備田では、いまだアカガエルの卵塊は確認できなかった。しかし2月23,25日当たりは豊岡盆地も気温が上昇し、雪もすっかり消えてしまった。このときはあいにく調査ができず、卵を産んでいるのではないかと気がかりであったが、やはり産卵していたようだ。見つかった卵塊は生みたてではなくすでに十分にふやけ、泥も付着している。
 さて、ビオトープ転作試験ほ3番ほ場で卵塊が42個も確認され、上田さんと2人で近辺ほ場を悉皆踏査したのであるが、意外な結果であった。
 調査結果は図のとおりである。確認されたのは
 1 郷公園駐車場前のほ場、3番ほ場及びその周辺。65個
 2 祥雲寺万休寺前。14個
 3 県道から郷公園への侵入路3枚目のほ場の排水路側。5個
 4 栄町の谷。49個
 である。実際にはもっとあるかもしれないが、ほ場レベルでの見落としはないと思う。
 
 1のほ場整備田南側(郷公園側)についてはどういう経路で進入するのかが興味深い。
 2については県道を越えるものの山際で、田への侵入路近くであり、考えやすい場所だ。
 3についてはなぜここだけ飛び地になっているのかが不思議だ。
 4についてはこれも山際でたいした障害はなく普通に侵入できる場所だ。
 
 疑問点。
 1について、郷公園側の山から下りてくるのなら、鎌谷川と基幹排水路を超える必要がある。駐車場前は橋を渡ったのであろうか。3番ほ場近辺は基幹排水路の3面コンクリートのわずかに途切れた場所から入ったのであろうか、それともわれわれが水路を越えるために敷設したはしごを渡ってきたのであろうか。あるいは、当初仮説を立てた栄町方面から来るよう水路の流れに乗ってやってきて、水が途切れたこの地点で這い上がってきたのであろうか。
 5については、なぜここだけ飛び地なのだろうか。
 各地点とも複数の卵塊があるが、アカガエルたちは何匹もつれもってやって来るのであろうか。
 はるばるやってきて、またはるばる山に帰っていく。
 郷公園前の管理道では、夕方山から降りてきた多数のアカガエルが道を横断している様子が観察されている。そのままかまたに側へ突入し、一気に渡り、またの裏面を登り、さらに基幹排水路へ下り、また排水路から登る。こんなことができるのだろうか。
調査結果図面では、見にくくなるので栄町の谷については写しておりません。
 
 

 

ビオトープ転作試験ほ調査3月2日 (03月03日)

3月2日 13:00ー15:30
曇り  上田、稲葉
 

 
           T123
トノサマガエル    *−−−
アカガエル卵     −−−*
ヤゴ         **−*
クモ類        −−−*
ダイサギ       *−−*
アオサギ       *−−*
セグロセキレイ    −−−*
 
*:いた  −:見つけることができなかった(いないということではありません)
1〜4:試験ほ番号 T:豊岡市の設置したほ場。 

 
 3月になり、春の気配が。Tほ場でトノサマガエルが出現。もう飛び跳ねてます。こんなに早く出てくるのかと驚き。暖冬の影響か。コウノピアの話では、すでにシマヘビも確認されている。
 
 水中のヤゴも元気が良く数も多いイトトンボ型がほとんどだが、今年もトンボだらけになるだろう。しかしなぜか2番ほ場からは出てこない。ここはトンボに嫌われているのか、何かに食われているのか。
 
 2番ほ場の前の農道でアカガエルの死体を発見。新鮮だがサギにこつかれたのか、損傷している。僕にはニホンアカガエルのように見える。3番ほ場にはアカガエルの卵塊を多数確認。ほ場全体に満遍なく42個ありました。そこに上田さんが登場し、いっしょに付近の田んぼのアカガエルの卵調査を実施。非常に興味深い結果を得ました。これについては別途報告します。
 写真はアカガエルの死体。ニホンアカガエルかな?

 

アカガエル調査 (02月17日)

アカガエル調査2002年2月17日
 
雪が残るビオトープ転作田で、アカガエルの卵塊を探した。残念ながらこの時期まだ卵塊は見つからなかった。
というか、山から離れた転作ビオトープ田にどのようにアカガエルがやってくるかも良くわからない。
われわれは、用水路経由でアカガエルが山から流れてくるのではないかという仮説を立て、そのルートを探ってみた。
用水路は北の栄町集落のほうから流れてくる。トラフの用水路は、途中で、勾配がきつくなり、その部分は水が行きよいよく流れてくる。
この部分は、おそらくアカガエルはジェットコースターに乗るように流れてくるのではないか、そうすればかなりの距離をやすやすと移動することができる。われわれはそう考えた。
県道を暗渠で渡る。栄町集落内もトラフの水路はまずまずの流れで流れていく。われわれはさらに北へとさかのぼっていった。左側は田んぼ、右側は人家。人家が途切れると、右側は里山だ。
この里山からアカガエルが降りてきて、用水路にはまって、流れていき、流れが緩やかになった転作ビオトープ田あたりで這い上がり、産卵する。
カエルによっては、栄町集落前の湿田で産卵するものもいるだろう。通り過ぎて1メートル以上の落差のある基幹排水路へ落ちるものもいるだろう。
いや、栄町集落前の田んぼはあまり水が張っていないから、産卵しにくいかもしれない。とすればビオトープ転作試験ほは絶好の産卵場所だ。いろいろな創造が膨らむ。
しかしみんな推論だ。わかっているのは、昨年、栄町集落側の山から約200メートル、しかも県道を越えなければならない、あるいは郷公園側里山約50メートル離れ、しかも釜谷川と基幹排水路を越えなければならない、どちらも非常にたどり着くのは困難なのではないかと思われる場所から来たであろうアカガエルが産卵して、5月には多数のカエルが田んぼから上陸しているということだ。
同じく山に住むシュレーゲルアオガエルもいるのだ。
われわれは大胆な仮説に一応の可能性を感じながら、今度は郷公園の休耕田ビオトープへ向かった。
こちらはすでに1月29日に卵塊が観察されている。たくさんあるわ。こっちは。アカガエルは3月にもう一回産卵するのがいるらしい。そっちがビオトープ転作のほうへ行くのかも。
水生昆虫が越冬しているという深場に網を入れると、マツモムシ、オニヤンマヤゴ、ヤマアカガエル及び卵塊、イモリ、などが出てきた。
研究室に戻って、こいつらを観察すると、たくさんの来園者もいっしょになって観察する。われわれの調査は来園者にも人気があるのだ。
同時に昼のシカ鍋の準備をすべく、シカの後ろ足を1本ばらしていると、たくさんの人が興味深そうに見学し色々な質問。みんな食べ物には興味があるのだ。みんな食べたそうだったが、時間があるので、待てない。僕としてはぜひ食べてもらいたいのだが残念である。
どこやらの社長さんは、勝手に肉をとって、事務室から塩コショウを持ってきて、鍋につけてしゃぶしゃぶにして食べてしまった。
「社、社長、やめてください!」と付き添いの社員が止めるが、「わしは鹿肉はまだ食べたことがない、ぜひ食べたいのだ」ととうとう目的を遂げてしまった。
なんとあつかましい人であろうか。この現場は僕は見ていない。後から聞いたのだが、僕がいれば絶対に募金してもらうんだけどなあ・・・。
お昼には、調査で疲れた体を鹿鍋で暖め、さらに鹿肉の焼肉を食った。非常にうまかったのは言うまでもない。
ということで、アカガエル調査の一日は終わった。
 
しかし、一度ちゃんと鹿鍋のレポートも書かんといかんな。

 

ビオトープ転作試験ほ調査2月16日 (02月16日)

2月16日 14:20ー15:00
晴れ  稲葉
 
 雪やら用事やらで、久しぶりの調査。
 棚田の休耕田ビオトープでは1月29日にアカガエルの卵が確認されている。ビオトープ転作田にもちゃんと産卵されるのだろうか。
 アカガエルは3月ぐらいに2回目の産卵をするとか、たぶん山から遠いから、そのときではないかと思うのだが、なんせ昨年は5月に上陸するアカガエルが多数確認されたものの卵はまだ調査していないときだから実際どうなのか今年確認しなくちゃ。
 で、天気もいいし張り切っていこうとしたが、この間の連休中の雪がたっぷり残っていて、現場まで行くのがたいへんでした。
 
 本日T、1,2ほ場にサギが多数。ダイサギ?が3羽、アオサギが7羽、壮観でした。アオサギはあぜに多く、シラサギは田んぼの中にいる。
 雪をかき分け近づくと、一斉に飛び立って、郷公園の飼育ゾーンのほうへ行ってしまった。10羽以上が一斉に飛び立つ様子はなかなかの迫力。いい物を見ました。
 いづれにせよ、ビオトープ転作田はサギにとって居心地がいいのだ。ほかの田んぼには全然いないのに、ビオトープにだけ集まってくれる。冬季水張り水田のすばらしさを確信。
 
 田んぼまでたどり着き、網を入れてみるが、前回同様ヤゴが出るだけで、雪がシャーベット状になっていてすくいにくいので、途中で断念。あとはほ場の目視観察をして回った。
 そこで気がついたのは、サギたちの糞が水の中にたくさんある。冬季水張り水田は冬鳥の糞により土壌中の燐酸分が増加し、地力アップになるという。なんかうそみたいな話だが転々と白い糞を見ると確かにそうだろうなあと思った。
 
 冬のビオトープは、植物はほとんど枯れてしまっているのだが、アオミドロだけはしっかりと増えているように思った。
 
 雪が多い中、農道の除雪された部分には、セグロセキレイ、ムクドリ、その他僕の知らない小鳥たちがたくさんいる。わずかに露出した地面で餌を探しているのだ。小鳥殺しの雪とはよく言ったもんだ。
 
 写真は双眼鏡プラスデジカメでサギたちを狙って見た。それと水中のサギの糞。

 

休耕田ビオトープ生き物調査1月27日 (2002年01月27日)


1月最終日曜日、2002年最初の定例作業日。天気も悪く参加者も少ないの
で、予定していた山道作りの作業は中止。休耕田ビオトープの観察会に切り替
えた。アカガエルの産卵状況を、この時期に調べておきたいという目的があっ
た。
 
すべての湿地を回ってみたが、卵塊は見つからず。やはりまだ産卵には時期が
早いようである。今後の継続調査で、最初の卵塊がいつ見つかるのかが楽しみ
であり、この谷のアカガエルの活動状況を知る手がかりとなる。
 
湿地にはカルガモとおぼしきカモの羽が落ちており、ここもカモたちの塒になっ
ているのかもしれない。鹿の活動の跡がある。足跡や糞が観察された。水の中
を覗けば、マツモムシが沢山泳いでいる。コオイムシは、まるで枯葉のような
体色になっていて、たくみにカモフラージュしている。子供たちが網を入れれ
ばマルガタゲンゴロウが入った。
 
一旦研究室に戻って観察の整理をした後、ビオトープ田を見まわった。ダイサ
ギ、アオサギ、ツグミ、セグロセキレイが来ていた。後半参加の菅村さんの興
味は、ビオトープ田のアカガエルの侵入経路。山からこの水田まではかなりの
距離があるが、道をピョンピョン跳ねてやってくるのだろうか? それとも、
用水路の水に乗って流れてくるのだろうか? 用水路説を裏付けるために、
祥雲寺地区の北の丘陵から流れ込む用水路に注目し、その様子を調べて回った。

 

ビオトープ転作試験ほ調査14年1月20日 (01月21日)

1月20日 11:15ー12:00
曇り  稲葉

           T123
ドジョウ       −**−
マツモムシ、コミズムシ−***               
ヤゴ         **−*
ダイサギ       *−−−
くも類        −*−−
*:いた  −:見つけることができなかった(いないということではありません)
1〜3:試験ほ番号 T:豊岡市の設置したほ場。 

 今日はよい天気で暖かい。正月に雪が降ったがその後暖冬で、冬らしくない。
 
 雪が降ってサギたちはどこに行ったのかと心配していたが、単に一時的に他の場所に行っていただけで、またビオトープの番をするようになっている。
 カルガモも、戻ってきているようで、羽がたくさん水面に浮いている。
 
 ドジョウが結構出る。2番ほ場で3センチぐらいのドジョウの稚魚。春に生まれたのって、まだこんなに小さいのかなあ。
 2番ほ場はヤゴが出ないがマツモムシはたくさんいる。ヤゴが出ないのは植物の繁茂と関係するのだろうか。
 
 写真はカルガモの羽(実物が撮れないので)とイトトンボのヤゴ

 

ビオトープ転作試験ほ調査14年1月5日 (01月07日)

平成14年1月5日 11:00ー11:30
曇り時々雪、時に薄日  調査者、佐竹、稲葉
 
 あけましておめでとうございます。
 
 2002年最初の調査です。お正月よく雪が降りまして、試験ほの水面には雪がシャーベット状になって、5センチほどの層を作っている。
 網を入れてみると、ヤンマ型のヤゴ、イトトンボ型のヤゴが出てくるが、こりゃもう、寒いし、網の中に雪が入ってきて、ちょっとやそっとで調査できない。この厳寒の中、どうせ暮れの調査と生物は変わらないだろうと、全筆調査はあきらめた。
で、雪のビオトープの様子を今回は書くしかない。
 
 大きな変化は雪が積もって、サギ類が非常に少なくなったことだ。今まではアオサギ、ダイサギ、コサギのうちいつも1から数羽いたが、今日はぜんぜんいない。アオサギが一羽飛んでいるだけ。
佐竹館長の話によると雪が積もってからほとんど見かけないとのこと。あぜに足跡とまだ新しい糞があったので、まったく立ち寄ってはいないということはなさそうであっるが、雪が降って居心地が悪くなったのだろう。
六方田んぼや円山川にはサギ類はいるとの鳥見の人たちの情報なので、そちらへ行っているのだろう。
 
 カモ類もいなくなった。暮れの調査ではカモ類の通った跡が薄氷についていたが、今回はまったくなし。さすがに5センチほどの雪の層ができればカモも具合が悪いのだろう。
 
 ということで、真冬の積雪常態では水張り転作田ビオトープは水鳥にとってあまり居心地がよくないのではということが言えそう。コウノトリにもだめなのかなあ。
さらに疑問。今はやりの水鳥によいという冬季水張り水田。積雪地帯ではどうなんだろう。
 
 写真は雪の状態。こんなんでアカガエル卵産むんかなあ。

 

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